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保育試験 一問一答

一問一答(子ども家庭福祉)

1

次の文は、「児童の権利に関する条約」第18条「親の責任」の一部である。( A )( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

締約国は、児童の( A )及び発達について父母が共同の責任を有するという原則についての認識を確保するために最善の努力を払う。(中略)児童の( B )は、これらの者の基本的な関心事項となるものとする。

1A:養育    B:最善の利益
2A:最善の利益 B:養育
3A:養護    B:最善の利益

締約国は、児童の( A:養育 )及び発達について父母が共同の責任を有するという原則についての認識を確保するために最善の努力を払う。(中略)児童の( B:最善の利益 )は、これらの者の基本的な関心事項となるものとする。

2

次の文は、「児童の権利に関する条約」第18条「親の責任」の一部である。( A )( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

締約国は、この条約に定める権利を保障し及び促進するため、父母及び法定保護者が児童の養育についての責任を遂行するに当たりこれらの者に対して適当な ( A )を与えるものとし、また、児童の( B )のための施設、設備及び役務の提供の発展を確保する。

1A:援助 B:養護
2A:養護 B:援助
3A:援助 B:養育

締約国は、この条約に定める権利を保障し及び促進するため、父母及び法定保護者が児童の養育についての責任を遂行するに当たりこれらの者に対して適当な( A:援助 )を与えるものとし、また、児童の( B:養護 )のための施設、設備及び役務の提供の発展を確保する。

3

次の文は、戦前の児童家庭福祉にまつわる法律に関する記述である。法律名と対象を結びつけた場合の正誤を○×で答えなさい。

救護法:総合的な救貧施策で、医療、助産などの居宅救護、孤児院などに入所した者を対象としての保護が規定された。



1929(昭和4)年に恤救規則の後に成立しました。テキストでも確認しましょう。

4

次の文は、戦前の児童家庭福祉にまつわる法律に関する記述である。法律名と対象を結びつけた場合の正誤を○×で答えなさい。

恤救規則:無告の窮民に対し、救助米を支給。近隣や親族からの相互扶助を受けられない13歳以下の幼者が対象に含まれた。



1874(明治7)年に成立し、生活保護の制度として半世紀の間、実施されました。日本で最初の福祉の法律です。

5

次の文は、戦前の児童家庭福祉にまつわる法律に関する記述である。法律名と対象を結びつけた場合の正誤を○×で答えなさい。

棄児養育米給与方:児童労働や虐待の被害を受け、保護が必要な14歳未満の児童を対象とする。

×

棄児養育米給与方(きじよういくまいきゅうよがた)は1871(明治4)年に制定され、町村が捨子を第三者に委託養育する場合や個人に養い子として保護を託するときには、子が15歳(のちには13歳)になるまで養育米を官給することとした法律です。

6

次の文は、若者の結婚、出産、子育て等をめぐる状況についての記述である。正誤を○×で答えなさい。

厚生労働省「第1回21世紀成年者縦断調査(平成24年成年者)及び第11回21世紀成年者縦断調査(平成14年成年者)の概況」における「性、正規・非正規別にみた20代独身者の結婚意欲ありの者の割合」では、平成14年、平成24年とも、非正規就労と比較して正規就労の方が「結婚意欲あり」の割合が高かった。



非正規就労と比較した場合、経済的に安定している正規雇用の方が「結婚意欲あり」の割合は高いと、データを確認しなくても判断ができる問題といえます。

7

次の文は、若者の結婚、出産、子育て等をめぐる状況についての記述である。正誤を○×で答えなさい。

厚生労働省「第1回21世紀成年者縦断調査(平成24年成年者)調査の概要」における「性、正規・非正規別にみた20代独身者の交際異性ありの者の割合」では、女性と比較し差が大きい男性でも正規就労と非正規就労における差は10%以内におさまっていた。

× 

男性の場合、正規は30.7%、非正規18.7%で、その差は12%となっています。女性の場合、正規は41.6%、非正規34.1%で、7.5%差と10%以内におさまっています。

8

次の文は、若者の結婚、出産、子育て等をめぐる状況についての記述である。正誤を○×で答えなさい。

厚生労働省「第1回21世紀成年者縦断調査(平成24年成年者)及び第11回21世紀成年者縦断調査(平成14年成年者)の概況」における「性、正規・非正規別にみた20代独身者の結婚意欲ありの者の割合」では、平成14年と比較して平成24年には、男女とも「結婚意欲あり」の割合が高まっていた。

× 

男性の正規、女性の正規、非正規の結婚意欲がある者の割合は向上していましたが、男性の非正規のみ、低下していました。

9

次の文は、若者の結婚、出産、子育て等をめぐる状況についての記述である。正誤を○×で答えなさい。

国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査(独身者調査ならびに夫婦調査)」(2017年)における「妻の年齢別にみた、理想の子ども数を持たない理由」として、「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」と比較し、「自分の仕事(勤めや家業)に差し支えるから」を選択した割合が多かった。

× 

「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」が56.3%とトップの理由でした。「自分の仕事(勤めや家業)に差し支えるから」は15.2%でした。

10

次の文は、若者の結婚、出産、子育て等をめぐる状況についての記述である。正誤を○×で答えなさい。

総務省「令和2年 労働力調査」によると、2021年現在、15歳~24歳で非正規雇用の割合は約3割であった。

× 

15歳~24歳の職員従業員550万人のうち非正規雇用は268万人で全体の48.7%でしたので、約5割となっています。

11

次の文は、「全国保育士会倫理綱領」の一部である。(  )に当てはまる語句を答えなさい。

私たちは、一人ひとりの子どもの最善の利益を第一に考え、保育を通してその(   )を積極的に増進するよう努めます。

私たちは、一人ひとりの子どもの最善の利益を第一に考え、保育を通してその( 福祉 )を積極的に増進するよう努めます。

12

次の文は、「全国保育士会倫理綱領」の一部である。(  )に当てはまる語句を答えなさい。

私たちは、一人ひとりのプライバシーを保護するため、保育を通して知り得た個人の 情報や(   )を守ります。

私たちは、一人ひとりのプライバシーを保護するため、保育を通して知り得た個人の情報や( 秘密 )を守ります。

13

次の文は、「全国保育士会倫理綱領」の一部である。(  )に当てはまる語句を答えなさい。

私たちは、日々の保育や子育て支援の活動を通して子どものニーズを受けとめ、子ど もの立場に立ってそれを(   )します。

私たちは、日々の保育や子育て支援の活動を通して子どものニーズを受けとめ、子どもの立場に立ってそれを( 代弁 )します。

14

次の文は、「全国保育士会倫理綱領」の一部である。(  )に当てはまる語句を答えなさい。

私たちは、研修や自己研鑽を通して、常に自らの(   )と専門性の向上に努め、 専門職としての責務を果たします。

私たちは、研修や自己研鑽を通して、常に自らの( 人間性 )と専門性の向上に努め、専門職としての責務を果たします。

15

次の文は、子ども家庭福祉における権利擁護サービスに関する記述である。正誤を○×で答えなさい。

「児童福祉法」において、市町村は、保護者の母子生活支援施設の選択にあたり、一定の事項を情報提供する義務が課せられている。

× 

児童福祉法、第23条の5には「 都道府県等は、第一項に規定する保護者の母子生活支援施設の選択及び母子生活支援施設の適正な運営の確保に資するため、厚生労働省令の定めるところにより、母子生活支援施設の設置者、設備及び運営の状況その他の厚生労働省令の定める事項に関し情報の提供を行わなければならない。」とあります。問題文の「一定の事項を情報提供する義務」はありません。

16

次の文は、子ども家庭福祉における権利擁護サービスに関する記述である。正誤を○×で答えなさい。

「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和23年厚生省令第63号)において、児童福祉施設は、入所者の人権に十分配慮し、かつ一人一人の人格を尊重して、その運営を行わなければならないと定められている。

○ 

「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」の第5条(児童福祉施設の一般原則)の条文です。

17

次の文は、子ども家庭福祉における権利擁護サービスに関する記述である。正誤を○×で答えなさい。

「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和23年厚生省令第63号)において、児童福祉施設は、その行った援助に関する入所者やその保護者からの苦情に迅速かつ適切に対応するために、苦情受付窓口を設置する等の措置を講じなければならないことが定められている。

○ 

「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」の第14条の3(苦情の対応)の条文です。

18

次の文は、子ども家庭福祉における権利擁護サービスに関する記述である。正誤を○×で答えなさい。

「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和23年厚生省令第63号)において、児童養護施設は、定期的に外部の者による評価を受け、その結果を公表しなければならないと定められている。

○ 

「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」第7章の第45条の3(業務の質の評価等)の条文です。

19

次の文は、児童福祉制度に関する記述である。正誤を○×で答えなさい。

「子ども・子育て支援法」は、保健・福祉・医療・教育・住宅・生活・安全など子どもや子育てに関する全ての施策を包含した総合的な法律で、平成22年度から全面施行された。

×

「こども・子育て支援法」は平成24年8月に施行されました。

20

次の文は、児童福祉制度に関する記述である。正誤を○×で答えなさい。

「子ども・子育て支援法」は、社会保障の中における子育て支援の比重を高める取り組みの一環で、所得税がその財源となっている。

×

「所得税」が財源になっているのではなく「消費税」が充てられます。

21

次の文は、児童福祉制度に関する記述である。正誤を○×で答えなさい。

「児童福祉法」は、福祉の本来的役割である子どもの貧困対策も包含し、子どもの貧困対策計画の策定根拠となっている。

×

子どもの貧困対策計画の策定根拠となっているのは「子どもの貧困対策の推進に関する法律」で、2013(平成25)年に制定、令和元年に一部改正がありました。

22

次の文は、児童福祉制度に関する記述である。正誤を○×で答えなさい。

「国及び地方公共団体は、児童の保護者とともに、児童を心身ともに健やかに育成する責任を負う」という条文は、「次世代育成支援対策推進法」の第1条である。

×

「次世代育成支援対策推進法」の第1条は「この法律は、我が国における急速な少子化の進行並びに家庭及び地域を取り巻く環境の変化にかんがみ、次世代育成支援対策に関し、基本理念を定め、並びに国、地方公共団体、事業主及び国民の責務を明らかにするとともに、行動計画策定指針並びに地方公共団体及び事業主の行動計画の策定その他の次世代育成支援対策を推進するために必要な事項を定めることにより、次世代育成支援対策を迅速かつ重点的に推進し、もって次代の社会を担う子どもが健やかに生まれ、かつ、育成される社会の形成に資することを目的とする。」とあります。問題文は「児童福祉法」の第2条です。

23

次の文は、児童福祉制度に関する記述である。正誤を○×で答えなさい。

「児童福祉法」は、わが国で現在施行されている法律のうち、「福祉」の名を冠した最も古い法律である。

○ 

児童福祉法は「福祉」という言葉が使われた最初の法律です。1947(昭和22)年に公布されました。

24

次の施設種別と施設数(令和2年10月現在)を結びつけた場合の正誤を
○×で答えなさい。

児童自立支援施設  ― 38

×

児童自立支援施設は58か所です。

25

次の施設種別と施設数(令和3年3月末現在)を結びつけた場合の正誤を○×で答えなさい。

乳児院 ― 145

26

次の施設種別と施設数(令和3年3月末現在)を結びつけた場合の正誤を○×で答えなさい。

母子生活支援施設  ― 602

×

母子生活支援施設は217か所です。

27

次の施設種別と施設数(令和3年3月末現在)を結びつけた場合の正誤を○×で答えなさい。

児童心理治療施設 ― 58

×

児童心理治療施設は53か所です。

28

次の施設種別と施設数(令和3年3月末現在)を結びつけた場合の正誤を○×で答えなさい。

児童養護施設 ― 243

×

児童養護施設は612か所です。

29

次の文は、児童福祉施設等についての記述である。正誤を○×で答えなさい。

認定こども園は「児童福祉法」に規定され、保育を必要とする乳児・幼児を日々保護者の下から通わせて保育を行うことを目的とする施設である。

×

「児童福祉法」第39条には「保育所は、保育を必要とする乳児・幼児を日々保護者の下から通わせて保育を行うことを目的とする施設(利用定員が20人以上であるものに限り、幼保連携型認定こども園を除く。)とする。」とあります。問題文は保育所の文であり、また、認定こども園は「認定こども園法」あるいは、「児童福祉法」第39条の2の「幼保連携型認定こども園」を確認しましょう。

30

次の文は、児童福祉施設等についての記述である。正誤を○×で答えなさい。

母子生活支援施設は、配偶者のない女子又はこれに準ずる事情にある女子及びその者の監護すべき児童を通所させて、これらの者の自立の促進のためにその生活を支援し、あわせて相談その他の援助を行うことを目的とする施設である。

×

「通所」ではなく「入所」になります。「児童福祉法」第38条の条文からの設問です。

31

次の文は、児童福祉施設等についての記述である。正誤を○×で答えなさい。

児童発達支援センターは、軽度の情緒障害を有する児童を、短期間、入所させ、又は保護者の下から通わせて、その情緒障害を治し、あわせて退所した者について相談その他の援助を行うことを目的とする施設である。

×

問題文は「児童心理治療施設」に関する「児童福祉法」第43条の2からの条文です。児童発達支援センターについては、同法第43条を確認しましょう。

32

次の文は、児童福祉施設等についての記述である。正誤を○×で答えなさい。

乳児院は、乳児(保健上、安定した生活環境の確保その他の理由により特に必要のある場合には、幼児を含む。)を入院させて、これを養育し、あわせて退院した者について相談その他の援助を行うことを目的とする施設である。



「児童福祉法」第37条の条文です。

33

次の文は、児童家庭福祉の専門職・実施者についての記述である。児童福祉の専門職・実施者の説明との職名等を結びつけた場合の正誤を○×で答えなさい。

家庭支援専門相談員 ― 児童相談所長の命を受けて、児童の保護その他児童の福祉に関する事項について、相談に応じ、専門的技術に基いて必要な指導を行う等児童の福祉増進に努める者。

×

児童福祉司についての説明です。

専門職、実施者については、テキストや資料集等を確認し、理解しておきましょう。ぜひ正解しておきたい問題です。

34

次の文は、児童家庭福祉の専門職・実施者についての記述である。児童福祉の専門職・実施者の説明との職名等を結びつけた場合の正誤を○×で答えなさい。

主任児童委員 ― 児童の福祉に関する機関と児童委員との連絡調整を行うとともに、児童委員の活動に対する援助及び協力を行う者。



専門職、実施者については、テキストや資料集等を確認し、理解しておきましょう。ぜひ正解しておきたい問題です。

35

次の文は、児童家庭福祉の専門職・実施者についての記述である。児童福祉の専門職・実施者の説明との職名等を結びつけた場合の正誤を○×で答えなさい。

児童生活支援員 ― 母子生活支援施設において母子の生活支援を行う者。

×

母子支援員についての説明です。

専門職、実施者については、テキストや資料集等を確認し、理解しておきましょう。ぜひ正解しておきたい問題です。

36

次の文は、児童家庭福祉の専門職・実施者についての記述である。児童福祉の専門職・実施者の説明との職名等を結びつけた場合の正誤を○×で答えなさい。

児童福祉司 ― 児童自立支援施設において児童の生活支援を行う者。

×

児童生活支援員についての説明です。

専門職、実施者については、テキストや資料集等を確認し、理解しておきましょう。ぜひ正解しておきたい問題です。

37

次の文は、児童家庭福祉の専門職・実施者についての記述である。児童福祉の専門職・実施者の説明との職名等を結びつけた場合の正誤を○×で答えなさい。

母子支援員 ― 虐待等の家庭環境上の理由により入所している児童の保護者等に対し、児童相談所との密接な連携のもとに電話、面接等により児童の早期家庭復帰、里親委託等を可能とするための相談援助等の支援を行い、入所児童の早期の退所を促進し、親子関係の再構築等を図ることを目的として児童養護施設等に配置される者。

×

家庭支援専門相談員についての説明です。

専門職、実施者については、テキストや資料集等を確認し、理解しておきましょう。ぜひ正解しておきたい問題です。

38

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
 P君(2歳児クラス)の着替えを手伝っていた担任のQ保育士が、P君の腕や太ももなど、不自然なところにアザがあるのを見つけた。P君に尋ねても要領を得なかった。P君の母親Rさんが迎えに来た際、話を聞いたところ、こわばった表情で「転んだのではないか。よくわからない」と答えた。Q保育士は所長や主任保育士にこの件についてすぐに報告し、S市役所に相談した上で、保育所全体でP君やRさんを意識して見守りつつ、声をかけるようにした。
 一週間後、改めてRさんにP君のアザのことを尋ねると、「夫が躾のためにつねったり、 たたいたりしているのを見た」と話した。さらに、RさんはP君の前で夫から暴力を受け ていることについて示唆した。

【設問】
Rさんに対するQ保育士の面接の際の対応としての正誤を○×で答えなさい。

・「暴力を受けていたなんて大変でしたね」と共感し、受け止める。



まず、Rさんの気持ちに寄り添い、共感し、受け止めることは適切な対応です。

39

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
 P君(2歳児クラス)の着替えを手伝っていた担任のQ保育士が、P君の腕や太ももなど、不自然なところにアザがあるのを見つけた。P君に尋ねても要領を得なかった。P君の母親Rさんが迎えに来た際、話を聞いたところ、こわばった表情で「転んだのではないか。よくわからない」と答えた。Q保育士は所長や主任保育士にこの件についてすぐに報告し、S市役所に相談した上で、保育所全体でP君やRさんを意識して見守りつつ、声をかけるようにした。
 一週間後、改めてRさんにP君のアザのことを尋ねると、「夫が躾のためにつねったり、 たたいたりしているのを見た」と話した。さらに、RさんはP君の前で夫から暴力を受け ていることについて示唆した。

【設問】
Rさんに対するQ保育士の面接の際の対応としての正誤を○×で答えなさい。

・「もしよかったら、今後のことについて園長や主任も交えて一度話し合いをしませんか」と提案する。



保育所全体でP君やRさんを見守っていく、という姿勢は適切な対応です。

40

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
 P君(2歳児クラス)の着替えを手伝っていた担任のQ保育士が、P君の腕や太ももなど、不自然なところにアザがあるのを見つけた。P君に尋ねても要領を得なかった。P君の母親Rさんが迎えに来た際、話を聞いたところ、こわばった表情で「転んだのではないか。よくわからない」と答えた。Q保育士は所長や主任保育士にこの件についてすぐに報告し、S市役所に相談した上で、保育所全体でP君やRさんを意識して見守りつつ、声をかけるようにした。
 一週間後、改めてRさんにP君のアザのことを尋ねると、「夫が躾のためにつねったり、 たたいたりしているのを見た」と話した。さらに、RさんはP君の前で夫から暴力を受け ていることについて示唆した。

【設問】
Rさんに対するQ保育士の面接の際の対応としての正誤を○×で答えなさい。

・「一刻も早くご主人と別れないと、P君もRさんも大変なことになりますよ」と忠告する。

×

Rさんの不安をあおるような発言は不適切です。

41

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
 P君(2歳児クラス)の着替えを手伝っていた担任のQ保育士が、P君の腕や太ももなど、不自然なところにアザがあるのを見つけた。P君に尋ねても要領を得なかった。P君の母親Rさんが迎えに来た際、話を聞いたところ、こわばった表情で「転んだのではないか。よくわからない」と答えた。Q保育士は所長や主任保育士にこの件についてすぐに報告し、S市役所に相談した上で、保育所全体でP君やRさんを意識して見守りつつ、声をかけるようにした。
 一週間後、改めてRさんにP君のアザのことを尋ねると、「夫が躾のためにつねったり、 たたいたりしているのを見た」と話した。さらに、RさんはP君の前で夫から暴力を受け ていることについて示唆した。

【設問】
Rさんに対するQ保育士の面接の際の対応としての正誤を○×で答えなさい。

・「今の時点では何とも言えませんので、しばらく様子を見ましょう」と伝える。

×

P君の体にアザがあることや、Rさんも夫から暴力を受けている様子から、虐待の可能性が高く、緊急を要する案件といえます。児童相談所に通告し、適切な対応を図ることが望まれます。

42

次の文は、「子ども・子育て支援新制度」における「地域子ども・子育て支援事業」に関する記述である。事業と事業の概要を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

子育て援助活動支援事業 ― 子ども及びその保護者等の身近な場所で、教育・保育・保健その他の子育て支援の情報提供及び必要に応じ相談・助言等を行うとともに、関係機関との連絡調整等を実施する事業

×

利用者支援事業の概要です。

43

次の文は、「子ども・子育て支援新制度」における「地域子ども・子育て支援事業」に関する記述である。事業と事業の概要を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

地域子育て支援拠点事業  ― 乳幼児及びその保護者が相互の交流を行う場所を開設し、子育てについての相談、情報の提供、助言その他の援助を行う事業

44

次の文は、「子ども・子育て支援新制度」における「地域子ども・子育て支援事業」に関する記述である。事業と事業の概要を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

養育支援訪問事業 ― 妊婦の健康の保持及び増進を図るため、妊婦に対する健康診査として、①健康状態の把握、②検査計測、③保健指導を実施するとともに、妊娠期間中の適時に必要に応じた医学的検査を実施する事業

×

妊婦健康診査の概要です。

45

次の文は、「子ども・子育て支援新制度」における「地域子ども・子育て支援事業」に関する記述である。事業と事業の概要を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

利用者支援事業 ― 養育支援が特に必要な家庭に対して、その居宅を訪問し、養育に関する指導・助言等を行うことにより、当該家庭の適切な養育の実施を確保する事業

×

養育支援訪問事業の概要です。

46

次の文は、「子ども・子育て支援新制度」における「地域子ども・子育て支援事業」に関する記述である。事業と事業の概要を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

妊婦健康診査 ― 乳幼児や小学生等の児童を有する子育て中の保護者を会員として、児童の預かり等の援助を受けることを希望する者と当該援助を行うことを希望する者との相互援助活動に関する連絡、調整を行う事業

×

子育て援助活動支援事業の概要です。

47

次の文は、「乳児家庭全戸訪問事業」に関する記述である。正誤を○×で答えなさい。

「児童福祉法」に規定された事業であり、子育てに関する情報の提供並びに乳児及びその保護者の心身の状況及び養育環境の把握を行うほか、養育についての相談に応じ、助言その他の援助を行うことを目的とする。



2008(平成20)年の児童福祉法改正により規定されました。

48

次の文は、「乳児家庭全戸訪問事業」に関する記述である。正誤を○×で答えなさい。

2016(平成28)年4月1日現在、1,742市町村(特別区を含む)全ての自治体で実施されていた。

×

2016(平成28)年度の調査では97.8%の市町村で実施されていますが、全ての自治体ではありません。

49

次の文は、「乳児家庭全戸訪問事業」に関する記述である。正誤を○×で答えなさい。

保健師や助産師、看護師の他、保育士や母子保健推進員、愛育班員などの一定程度の知見を持っていれば、事前研修が免除され、幅広く人材を発掘し、訪問者として登用して差し支えない。

×

厚生労働省によると、「訪問スタッフには、愛育班員、母子保健推進員、児童委員、子育て経験者等を幅広く登用する。なお、訪問者について市町村独自に専門職に限る等の資格要件を設けることは差し支えない。訪問に先立って、訪問の目的や内容、留意事項等について必要な研修を受けるものとする。」とあり、知見の有無は問わず、必要な研修を受けることが必要とされています。

50

次の文は、「乳児家庭全戸訪問事業」に関する記述である。正誤を○×で答えなさい。

生後4か月までの乳児のいる全ての家庭を訪問し、支援が必要な家庭に対する提供サービスの検討、関係機関との連絡調整等を行う。



乳児家庭全戸訪問事業で支援の必要が家庭に対しては、「養育支援訪問事業」に引継ぎをします。

51

次の文は、「子ども・子育て支援法」で定められる「地域型保育事業」についての記述である。正誤を○×で答えなさい。

小規模保育事業は、保育を必要とする満3歳未満の乳児・幼児6人以上25人以下を保育する事業である。

×

小規模保育事業の定員についてはテキストの地域型保育給付の図を確認しましょう。正しくは、定員6~19人です。

52

次の文は、「子ども・子育て支援法」で定められる「地域型保育事業」についての記述である。正誤を○×で答えなさい。

家庭的保育事業は、保育者の自宅等において保育を必要とする満3歳未満の乳児・幼児5人以下の保育を行う事業である。



テキストの地域型保育給付の図を確認しましょう。0~2歳児が対象ですので、3歳未満、家庭的保育事業は定員1~5人です。

53

次の文は、「子ども・子育て支援法」で定められる「地域型保育事業」についての記述である。正誤を○×で答えなさい。

居宅訪問型保育事業とは、保育を必要とする満3歳未満の乳児・幼児を、子どもの居宅等において保育を行う事業である。

54

次の文は、「子ども・子育て支援法」で定められる「地域型保育事業」についての記述である。正誤を○×で答えなさい。

事業所内保育事業とは、雇用される労働者の保育を必要とする満3歳未満の乳児・幼児を保育するために、労働者自らが共同して、あるいは委託して実施する事業である。

×

児童福祉法第6条の3の12イによると「労働者自らが共同して、あるいは委託して実施する」ではなく、「事業主がその雇用する労働者の監護する乳児若しくは幼児及びその他の乳児若しくは幼児を保育するために自ら設置する施設又は事業主から委託を受けて当該事業主が雇用する労働者の監護する乳児若しくは幼児及びその他の乳児若しくは幼児の保育を実施する施設」とあります。

55

次の文は、児童虐待防止についての記述である。正誤を○×で答えなさい。

令和2年度に全国の児童相談所で対応した児童虐待相談対応件数は20万5044件である。



統計を取り始めて以来、ずっと増加しています。

56

次の文は、児童虐待防止についての記述である。正誤を○×で答えなさい。

「子ども虐待対応の手引き」(平成25年:厚生労働省)による児童虐待の分類は、身体的虐待、心理的虐待、性的虐待の3種類となっている。

×

児童虐待の分類は「身体的虐待」「心理的虐待」「性的虐待」「ネグレクト」の4種類となっています。

57

次の文は、児童虐待防止についての記述である。正誤を○×で答えなさい。

令和2年度に全国の児童相談所で対応した児童虐待相談対応件数の中で、最も割合が多いものは心理的虐待、次いで身体的虐待となっている。



相談件数は、心理的虐待が最も多く、次いで身体的虐待、ネグレクト、性的虐待となっています。

58

次の文は、児童虐待防止についての記述である。正誤を○×で答えなさい。

児童虐待の防止のための施策として、乳児家庭全戸訪問事業や養育支援訪問事業などが位置付けられている。



児童虐待の防止のための施策として、問題文の他に地域子育て支援拠点の整備も位置付けられています。

59

次の文は、児童虐待防止についての記述である。正誤を○×で答えなさい。

要保護児童対策地域協議会は、要保護児童の適切な保護を図るため、関係機関等により構成され、要保護児童及びその保護者に関する情報の交換や支援内容の協議を行う。



要保護児童対策地域協議会はテキストを確認しておきましょう。

60

次の文は、社会的養護に関する記述である。正誤を○×で答えなさい。

児童の代替的養護に関して、国連では「児童の代替的養護に関する指針」が採択され「幼い児童、特に3歳未満の児童の代替的養護は家庭を基本とした環境で提供されるべきである」とされている。



国連の「児童の代替的養護に関する指針」の22条では、「専門家の有力な意見によれば、幼い児童、特に3歳未満の児童の代替的養護は家庭を基本とした環境で提供されるべきである。この原則に対する例外は、兄弟姉妹の分離の防止を目的とする場合や、かかる代替的養護の実施が緊急性を有しており、又はあらかじめ定められた非常に限られた期間である場合であって、引き続き家庭への復帰が予定されているか、又は結果として他の適切な長期的養護措置が実現する場合であろう。」としています。

61

次の文は、社会的養護に関する記述である。正誤を○×で答えなさい。

「社会的養育の推進に向けて(令和4年3月31日)」によると、乳児院や児童養護施設などの施設での養護が約4割で、里親やファミリーホームでの養護が約6割となっている。

×

里親・ファミリーホームでの養護は全体の18%となっています。

62

次の文は、社会的養護に関する記述である。正誤を○×で答えなさい。

平成30年の「児童養護施設入所児童等調査結果」によると、養護問題発生理由として最も多いのは児童養護施設、里親ともに「父・母の虐待・酷使」となっている。

×

児童養護施設での養護問題発生理由は1位は父又は母の虐待・酷使、2位は父又は母の放任・怠だ、3位は父又は母の精神疾患等となっており、里親では1位は養育拒否、2位は父または母の放任・怠だ、3位は父又は母の精神疾患等、となっています。

一般的に「虐待」とされる「放任・怠だ」「虐待・酷使」「棄児」「養育拒否」を合計すると児童養護施設は全体の45.2%、里親は全体の39.3%となっています。

63

次の文は、社会的養護に関する記述である。正誤を○×で答えなさい。

平成30年の「児童養護施設入所児童等調査結果」によると、被虐待経験のある児童の割合は、児童心理治療施設で約8割、児童自立支援施設で約6割5分、乳児院で約4割、里親で約4割となっている。

64

次の文は、障害児支援についての記述である。施設もしくは事業と説明を結びつけた場合の正誤を○×で答えなさい。

医療型障害児入所施設 ― 施設に入所する児童に対して行われる保護、日常生活の指導及び独立自活に必要な知識技能の付与及び治療を行うもの。


65

次の文は、障害児支援についての記述である。施設もしくは事業と説明を結びつけた場合の正誤を○×で答えなさい。

福祉型障害児入所施設 ― 保育所など児童が集団生活を営む施設等に通う障害児につき、その施設を訪問し、その施設における障害児以外の児童との集団生活への適応のための専門的な支援その他の必要な支援を行うもの。

×

保育所等訪問支援の説明です。

66

次の文は、障害児支援についての記述である。施設もしくは事業と説明を結びつけた場合の正誤を○×で答えなさい。

放課後等デイサービス ― 施設に入所する児童に対して行われる保護、日常生活の指導及び独立自活に必要な知識技能の付与を行うもの。

×

福祉型障害児入所施設の説明です。

67

次の文は、障害児支援についての記述である。施設もしくは事業と説明を結びつけた場合の正誤を○×で答えなさい。

保育所等訪問支援 ― 授業の終了後又は休業日に児童発達支援センターその他の厚生労働省令で定める施設に通わせ、生活能力の向上のために必要な訓練、社会との交流の促進その他必要な支援を行うもの。

×

放課後等デイサービスの説明です。

68

次の文は、少年非行への対応等に関する記述である。正誤を○×で答えなさい。

「少年法」における家庭裁判所の審判に付する少年は、犯罪少年、触法少年、虞犯少年の3つに分類されている。



犯罪少年は、14歳~19歳で罪を犯した少年を指し、触法少年とは、13歳以下で犯罪少年に該当する罪を犯した少年を指し、虞犯(ぐはん)少年とは、将来、罪を犯す可能性、法に触れる行為をする可能性のある少年を指します。

※少年法が改正されました。受講生専用ページの法改正一覧【社会福祉】の項で確認しましょう。

69

次の文は、少年非行への対応等に関する記述である。正誤を○×で答えなさい。

児童自立支援施設は、不良行為をなすおそれのある児童を専門とした通所施設で、個々の児童の状況に応じて必要な指導を行うことを目的とする施設である。

×

児童自立支援施設は不良行為をなすおそれのある児童と実際に不良行為を行った児童が、入所する施設です。場合により、保護者の元から通所することもできます。

70

次の文は、少年非行への対応等に関する記述である。正誤を○×で答えなさい。

20歳未満の者は一律「少年」として取り扱われるが、そのうち18歳・19歳の者は「特定少年」と位置づけられ、17歳以下の少年とは区別して取り扱われる。



近年の犯罪の低年齢化により、令和4年4月1日施行の改正少年法で、「20歳に満たない者」が「少年」として一律に保護対象とされることは維持された上で、新たに「特定少年の特例」という章が設けられ、この中で「18歳以上の少年」が「特定少年」と定義されて、17歳以下とは異なる扱いを受けることになりました。

71

次の文は、少年非行への対応等に関する記述である。正誤を○×で答えなさい。

令和4年の「少年法」の改正で、「特定少年」については、将来、罪を犯したり刑罰法令に触れる行為をするおそれのある者であっても少年審判に付すことはできないとされた。



令和4年4月1日施行の改正少年法の第65条第1項の記述です。

72

次の文は、少年非行への対応等に関する記述である。正誤を○×で答えなさい。

「特定少年」の時に犯した罪によって起訴された者(略式請求された場合は除く。)は、起訴された段階で、報道規制が解除される。



少年院法の改正により、「特定少年」の時に犯した罪に関しては、逆送されて起訴された場合(略式請求された場合は除きます)に限り、上記のような報道規制は解除されることになりました(改正法第68条)。これにより、罪を犯した時点において18歳・19歳であった者については、起訴されることを条件に、実名や顔写真も含めた報道が可能となります。

73

次の文は、子どもや子育て支援のための計画に関する記述である。正誤を○×で答えなさい。

子どもや子育て支援のための計画として、初めて法定化されたものは、「次世代育成 支援対策推進法」に基づく計画である。



次世代育成支援対策推進法(次世代法)とは、日本の急激な少子化の進行に対応して、次代の社会を担う子どもの健全な育成を支援するため2003(平成15)年7月公布、2005(平成17)年施行されました。厚生労働省が認定した従業員子育て支援事業で301名以上の労働者を雇用する事業主は次世代を担う子供達が健やかに生まれ育成されるように事業者としても取り組みを行いその具体案を明記した「一般事業主行動計画」を厚生労働省へ届出する事が義務付けられました。当初は10年計画でしたが、2025(平成37)年まで延長が決定し届出の義務は101名以上の労働者を雇用する事業主、と改正されています。

74

次の文は、子どもや子育て支援のための計画に関する記述である。正誤を○×で答えなさい。

子どもや子育て支援のための国の計画としては、「エンゼルプラン」、「新エンゼルプラン」、「子ども・子育て応援プラン」、「子ども・子育てビジョン」と続き、「子ども・子育て支援法」へと変遷してきた。



テキストの「少子化対策の大きな流れ」、資料集の「児童福祉の施策」を確認しておきましょう。

75

次の文は、子どもや子育て支援のための計画に関する記述である。正誤を○×で答えなさい。

「次世代育成支援対策推進法」に基づく地域行動計画は、保育計画と同義であり保育に特化した計画で、策定から5年以内に待機児童をゼロにすることを目的としていた。

×

次世代法の第8条、第9条に規定されていますが、国の行動計画策定指針に即し、5年ごとに、地域における子育ての支援、母子の健康の確保及び増進、教育環境の整備、子どもを育成する家庭に適した居住環境の確保、仕事と家庭生活との両立の推進などの実施に関する計画をいいます。保育計画と同義でもなく、特化した計画でもありません。

76

次の文は、子どもや子育て支援のための計画に関する記述である。正誤を○×で答えなさい。

子ども・子育て支援事業計画は、「子ども・子育て支援法」に基づき、認定こども園や保育所、幼稚園や地域型保育サービスなどによる保育サービスの供給に加えて、健全育成、母子保健、教育、住宅や公園の整備、防犯等の安全対策などを含む子どもの総合的な計画である。

×

「子ども子育て支援事業計画」は子ども・子育て支援法第61条第1項に基づき、5年を1期とする教育・保育及び地域子ども・子育て支援事業の提供体制の確保等業務の円滑な実施に関する計画のことをいい、総合的な計画ではありません。

77

次の文は、子どもや子育て支援のための計画に関する記述である。正誤を○×で答えなさい。

「子ども・子育て支援法」に基づく子ども・子育て支援給付は、子どものための現金給付及び子どものための教育・保育給付から構成され、子どものための現金給付としては児童手当の支給、教育・保育給付としては施設型給付、地域型保育給付が位置づけられる。



「子ども・子育て支援法」の第9条に現金給付の児童手当について、第11条に教育・保育給付について規定されています。

78

次の文は、子どもや子育て支援のための計画に関する記述である。正誤を○×で答えなさい。

すべての市町村は、子ども・子育て支援事業計画を策定しなければならない。また策定するにあたり、子ども・子育て会議や審議会その他の合議制の機関を設置しなければならない。

×

「子ども・子育て支援法」の第77条には、市町村等の審議会その他の合議制の機関を置くよう努めるものとする、と義務ではなく努力としています。なお子ども・子育て支援事業計画は、Dの解説にもありますが、第61条に市町村は、「市町村子ども・子育て支援事業計画」を定めるものとする、との策定義務がありますので正しい文章です。

79

次のA~Eは、児童の権利に関する歴史的事項である。これらを年代の古い順に並べなさい。

A 国際児童年
B 児童の権利に関する宣言
C ジュネーブ宣言
D 児童の権利に関する条約
E 世界人権宣言

C→E→B→A→D

国際児童年・・・1979(昭和54)年
児童の権利に関する宣言・・・1959(昭和34)年
ジュネーブ宣言・・・1924(大正13)年
児童の権利に関する条約・・・1989(平成元)年
世界人権宣言・・・1948(昭和23)年

この年号は必ず覚えておきましょう。

80

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
 X君(4歳)が、児童発達支援センターに通所を開始して2か月が経過した。送迎は母親であるYさんが行い、父親のZさんは送迎に来たことは一度もない。
 X君はもともと0歳から保育所に通っていたが、3歳の時に保育所から専門機関の受診をすすめられ、知的障害の診断を受け、その後、この児童発達支援センターを利用することとなった。しかし、YさんはX君の障害をなかなか受け入れられず、療育手帳の取得にも消極的であった。
 担当保育士は送迎のたびにYさんに声を掛けているが、いつも暗い表情であまり話をしようとしない。また、他の保護者との交流がほとんどない状況である。一方、X君は、言葉の理解やコミュニケーションが困難であるが、徐々に児童発達支援センターでの生活に慣れ、それまでは介助が必要であった排泄や食事が自分一人でできるようになった。
 しかしYさんによると、家庭では「Xは排泄がうまくできないから」とオムツを使用し、さらに食事も「Xが自分でしないから」とYさんがすべて介助をしているようであった。

【設問】
担当保育士の対応の正誤を○×で答えなさい。


・Yさんに対し、一刻も早くX君の障害を受け入れて、しっかりと子育てに向き合うように伝える。

× 

YさんはX君の障害をなかなか受け入れられないでいる、という事実を踏まえ、まずはYさんの気持ちを理解し、寄り添う事が求められます。

81

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
 X君(4歳)が、児童発達支援センターに通所を開始して2か月が経過した。送迎は母親であるYさんが行い、父親のZさんは送迎に来たことは一度もない。
 X君はもともと0歳から保育所に通っていたが、3歳の時に保育所から専門機関の受診をすすめられ、知的障害の診断を受け、その後、この児童発達支援センターを利用することとなった。しかし、YさんはX君の障害をなかなか受け入れられず、療育手帳の取得にも消極的であった。
 担当保育士は送迎のたびにYさんに声を掛けているが、いつも暗い表情であまり話をしようとしない。また、他の保護者との交流がほとんどない状況である。一方、X君は、言葉の理解やコミュニケーションが困難であるが、徐々に児童発達支援センターでの生活に慣れ、それまでは介助が必要であった排泄や食事が自分一人でできるようになった。
 しかしYさんによると、家庭では「Xは排泄がうまくできないから」とオムツを使用し、さらに食事も「Xが自分でしないから」とYさんがすべて介助をしているようであった。

【設問】
担当保育士の対応の正誤を○×で答えなさい。


・どうしたら家庭においてX君が自分で食事や排泄をするようになるかを、Yさんと共に考える。



センターでのX君は自分一人でできるようになっていることから、家庭においてのサポートをYさんと一緒に考えることは、適切といえます。

82

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
 X君(4歳)が、児童発達支援センターに通所を開始して2か月が経過した。送迎は母親であるYさんが行い、父親のZさんは送迎に来たことは一度もない。
 X君はもともと0歳から保育所に通っていたが、3歳の時に保育所から専門機関の受診をすすめられ、知的障害の診断を受け、その後、この児童発達支援センターを利用することとなった。しかし、YさんはX君の障害をなかなか受け入れられず、療育手帳の取得にも消極的であった。
 担当保育士は送迎のたびにYさんに声を掛けているが、いつも暗い表情であまり話をしようとしない。また、他の保護者との交流がほとんどない状況である。一方、X君は、言葉の理解やコミュニケーションが困難であるが、徐々に児童発達支援センターでの生活に慣れ、それまでは介助が必要であった排泄や食事が自分一人でできるようになった。
 しかしYさんによると、家庭では「Xは排泄がうまくできないから」とオムツを使用し、さらに食事も「Xが自分でしないから」とYさんがすべて介助をしているようであった。

【設問】
担当保育士の対応の正誤を○×で答えなさい。


・Yさんの気持ちや状況を理解するために、Yさんの話に注意深く耳を傾けるようにする。



まずは、ゆっくり話をきくことで、Yさんのことも理解でき、今後の対応にも役立ちます。

83

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
 X君(4歳)が、児童発達支援センターに通所を開始して2か月が経過した。送迎は母親であるYさんが行い、父親のZさんは送迎に来たことは一度もない。
 X君はもともと0歳から保育所に通っていたが、3歳の時に保育所から専門機関の受診をすすめられ、知的障害の診断を受け、その後、この児童発達支援センターを利用することとなった。しかし、YさんはX君の障害をなかなか受け入れられず、療育手帳の取得にも消極的であった。
 担当保育士は送迎のたびにYさんに声を掛けているが、いつも暗い表情であまり話をしようとしない。また、他の保護者との交流がほとんどない状況である。一方、X君は、言葉の理解やコミュニケーションが困難であるが、徐々に児童発達支援センターでの生活に慣れ、それまでは介助が必要であった排泄や食事が自分一人でできるようになった。
 しかしYさんによると、家庭では「Xは排泄がうまくできないから」とオムツを使用し、さらに食事も「Xが自分でしないから」とYさんがすべて介助をしているようであった。

【設問】
担当保育士の対応の正誤を○×で答えなさい。

・Zさんに連絡し、今のX君やYさんの状況を知らせつつ、父親であるZさんが育児や家事に協力しなければならないと伝える。

×

Yさんの許可もなく、勝手にZさんに連絡をとり助言することは、あってはなりません。

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