令和1年度 保育試験 過去問題
ABCDE | |
1 | ○○○○○ |
2 | ○×○○× |
3 | ○××○○ |
4 | ×○○×× |
5 | ×○××○ |
正解 3
A 〇 適切です。
B × 不適切です。「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」の記述です。
C × 不適切です。「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」の記述です。
D 〇 適切です。
E 〇 適切です。
ピアジェの理論に基づく(A 社会的構成主義)では、子どもが活動を通して知識を構成していくという能動性を重視する。主に物理的環境との相互作用を中心とする子ども個人の知的構成の理論で ある。発達の主体はあくまでも子ども自身である。子どもの内的な枠組みである(B シェマ)と環境が与える情報とのズレを解消することで認知発達が促される。これを(C 同化)と呼ぶ。
ある発達段階に到達した子どもは、物理的事象でも社会的事象でも、共通した思考が適応できるとされ、領域一般性と名付けられた。しかしその後、領域によって発達の様相が異なることが多くの研 究から明らかになってきた。これは(D 領域特殊性)と呼ばれる。
ABCD | |
1 | ○○×○ |
2 | ○×○× |
3 | ×○○× |
4 | ×○×× |
5 | ×××○ |
正解 4
A × 不適切です。社会的構成主義は、ピアジェの理論に基づいたものではありません。
B 〇 適切です。
C × 不適切です。「同化」ではなく「調節」です。子どもは同化と調節のバランスをとりながら外界を認識する力をつけていくと考えました。
D × 不適切です。正しくは、「領域固有性」です。
哺乳類は、生まれた時は未熟で自分の力で動きまわることのできない( A )のものと、生まれた時からすでに成熟していて自力で移動することのできる( B )の二つに分類することもできる。
ヒトの場合は、胎児期から音声に反応して母親の声を聞き分けるなど、感覚や知覚の能力を有するが、運動能力が未発達な状態で生まれてくることから、 ( C )はこれを二次的( A )と呼び、 ( D )という考え方で説明した。つまり、人間は大脳の発達が著しいため、十分な成熟を待って出産することは体の大きさの問題から難しく、約( E )早く未熟な状態で生まれるといわれている。
ABCDE | |
1 | オウアエイ |
2 | オウカエサ |
3 | オキアコイ |
4 | ケウクエサ |
5 | ケキカコサ |
正解 2
哺乳類は、生まれた時は未熟で自分の力で動きまわることのできない( A:オ 就巣性 )のものと、生まれた時からすでに成熟していて自力で移動することのできる( B:ウ 離巣性 )の二つに分類することもできる。
ヒトの場合は、胎児期から音声に反応して母親の声を聞き分けるなど、感覚や知覚の能力を有するが、運動能力が未発達な状態で生まれてくることから、( C:カ ポルトマン(Portmann, A.) )はこれを二次的( A:オ就巣性 )と呼び、( D:エ 生理的早産 )という考え方で説明した。つまり、人間は大脳の発達が著しいため、十分な成熟を待って出産することは体の大きさの問題から難しく、約( E:サ 1年 )早く未熟な状態で生まれるといわれている。
ギブソン(Gibson, J.J.)が提唱した知覚理論であるが、より発展的に生態学的な立場から知覚の機能を論じている。それによれば、人は環境内にある情報を知覚し、それによって行動を調整していると考えている。例えば、いつも入り口が開いている部屋で保育をしていると、室外に出て行く子どもがみられるが、入り口を閉めておくと、室外へ出ていくことが少なくなる。このような子どもの行動は、環境によって適応的なものとなっている。
1 | アニミズム論 |
---|---|
2 | 生態学的システム論 |
3 | 自己実現論 |
4 | アフォーダンス論 |
5 | 発生的認識論 |
正解 4
1 × 不適切です。アニミズム論はピアジェの理論です。
2 × 不適切です。生態学的システム論ブロンフェンブレンナーの理論です。
3 × 不適切です。自己実現論はマズローの理論です。
4 〇 適切です。
5 × 不適切です。発生的認識論はピアジェの理論です。
ABCD | |
1 | アウオキ |
2 | アエオク |
3 | イウカキ |
4 | イエオク |
5 | イエカク |
正解 5
A イ 心の理論についての記述です。
B エ スクリプトについての記述です。
C カ 知的好奇心についての記述です。
D ク オペラント条件付けについての記述です。
ABCD | |
1 | ○○×○ |
2 | ○○×× |
3 | ○×○○ |
4 | ××○○ |
5 | ×××○ |
正解 4
A × 不適切です。クーイングではなく、エントレインメント(相互同期性)の記述です。
B × 不適切です。社会的参照ではなく、情動伝染の記述です。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
ABCD | |
1 | ○○○× |
2 | ○○×○ |
3 | ○×○○ |
4 | ××○× |
5 | ×××○ |
正解 3
A 〇 適切です。
B × 不適切です。友人関係におけるギャンググループ(同性同士の凝集性や結束力の高い集団)を形成する時期です。時には他を排斥し対立する場合もあります。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
ABCD | |
1 | ○○○○ |
2 | ○○×○ |
3 | ○×○× |
4 | ×××○ |
5 | ×××× |
正解 2
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C × 不適切です。「入れて」と言えなくても、自然に仲間に加えてもらえることもあります。必須ではありません。
D 〇 適切です。
レイヴとウェンガー(Lave, J. & Wenger, E.)は、(A 師弟制度)のように参加を通して学ぶことを(B 「伝統的参加学習」)と呼び、そのプロセスに多くの学びが発生する可能性があることを指 摘した。
この論を踏まえて、幼児の集団への関わりについて解釈を試みると、保育所に途中入所してきた幼児は、その園では(C 新参者)であるが、活動や場にその子なりに参加する。少し離れたところか ら同じクラスの幼児たちの遊び方を観察したり、共同的行為のなかで自分にもできる(D 役割)を担ったりする中で、次第に園での過ごし方、生活や遊びの理解、そこでの人間関係など、多くのことを学んでいく。
ABCD | |
1 | ○○○× |
2 | ○○×○ |
3 | ○×○× |
4 | ××○○ |
5 | ×××○ |
正解 4
A × 不適切です。師弟制度ではなく、徒弟制度です。
B × 不適切です。「伝統的参加学習」ではなく、「正統的周辺参加論」です。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
ABCD | |
1 | ○○○× |
2 | ○○×○ |
3 | ○×○○ |
4 | ×○×○ |
5 | ××○× |
正解 1
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D × 不適切です。保育所幼児保育要録ではなく、保育所児童保育要録です。
ABCD | |
1 | ○○○× |
2 | ○×○○ |
3 | ○××○ |
4 | ×○×○ |
5 | ×○○× |
正解 3
A 〇 適切です。
B × 不適切です。成人期以降減衰するのは流動性知能で、高齢期でも低下しにくいのは結晶性知能で、逆です。
C × 不適切です。加齢に伴い、聴覚では高音域の音が聞き取りづらくなります。
D 〇 適切です。
正解 2
1 〇 適切です。
2 × 不適切です。「幼児期には体を動かす遊びなどを通して、多様な動きを十分経験しておくことが大切である」と記載されています。(「幼児期運動指針」参照)
3 〇 適切です。
4 〇 適切です。
5 〇 適切です。
ABCD | |
1 | イキウア |
2 | イクウエ |
3 | カキオエ |
4 | カクオア |
5 | カクオエ |
正解 2
・ 子どもは遊びの中で、思うように自分を表現したり、自分の力でやり遂げたりできることに自信を持ち、( A:イ 自己肯定感 )を感じるようになる。
・ 幼児は、ごっこ遊びを通してお母さんやヒーローのように、自分にはできないことができる人にあこがれ、( B:ク 同一視 )し、自分の中に取り込む。
・ 自分も使いたかった一つしかないおもちゃを貸してあげるといった( C:ウ 向社会的行動 )が起こるためには、仲間の考えや感情を理解し、相手と同じ感情を自分も共有することができることを必要とする。
・ 自分の世界を持ち始めると、自分がしていることやしたことを「見て、見て」と他者に訴えるようになる。他者の視線を自分に集めて( D:エ 自己顕示 )し、自己を拡張していく。
ABCD | |
1 | アウオキ |
2 | アウカク |
3 | アエオク |
4 | イウカキ |
5 | イエオク |
正解 4
A イ 自己認知についての記述です。
B ウ 身体的自己についての記述です。
C カ アイデンティティについての記述です。
D キ 現実自己・理想自己についての記述です。
【事例】
砂場で、一度に4個ずつケーキが作れる容器を使って遊んでいたG君(3歳、男児)。砂を容器に入れて、ベンチの上に引っくり返しては、ケーキの形ができることを繰り返し楽しんでいた。
保育士が「そろそろ給食だから、お片付けだよ。」と声をかけると、G君は「やだ、もっと作る。」 と言った。そこで保育士は、「ケーキ、あと何個作ったらおしまいにできるかな。」と尋ねると、「あ と、50個。」と応えるG君。「じゃあ、急いで50個作ろう。」と保育士が言うと、急いで何度も繰り返した。そして、ケーキを保育士が食べる真似をして、「ごちそうさまでしたぁ。」と言って、ベンチ の上の砂を落とした。再び、ケーキを作るG君。同様のやりとりを数回繰り返した後、G君は自ら使っていたケーキの容器をカゴにポンと戻した。
【設問】
次の文のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A: G君は、片付けに取り組む前に、自分の遊びの世界を受け止めてもらっていた。
B: 保育士は、子どもの気持ちに寄り添いながら、子どもが納得して片付けに取り組むよう援助した。
C: G君は、やりたいことを十分に実現して、主体的に片付けるという経験をした。
D: 保育士は、子どもが遊び続けることよりも、片付けを優先させていた。
ABCD | |
1 | ○○○× |
2 | ○×○× |
3 | ○××○ |
4 | ×○○× |
5 | ×○×○ |
正解 1
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D × 不適切です。子どもが納得して片付けに取り組むよう、やりとりを数回繰り返しており、片付けを優先させてはいません。
【設問】
次の( A )~( E )のうち、【図】を説明する文として適切なものを○、不適切なものを ×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
地域で子育てを支えるために重要なこととしては、(A 「子どもの防犯のための声かけや登下校の 見守りをする人がいること」)が全体として6割以上で最も多くあげられ、次いで(B 「子育てに関 する悩みについて気軽に相談できる人や場があること」)となっている。 男女別にみると、女性が男性より多くあげているのは、差の大きい順に「子どもの防犯のための声かけや登下校の見守りをする人がいること」や(C 「不意の外出や親の帰りが遅くなった時などに 子どもを預かる人や場があること」)等である。また、男性が女性より多くあげているのは、差の大きい順に(D 「子どもと一緒に遊ぶ人や場があること」)(E 「子どもにスポーツや勉強を教える人や場があること」)等である。
ABCDE | |
1 | ○○○×○ |
2 | ○○○×× |
3 | ○××○○ |
4 | ×○×○○ |
5 | ××○○× |
正解 2
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D × 不適切です。「子どもにスポーツや勉強を教える人や場があること」のポイント差が一番大きいです。
E × 不適切です。「子どもと一緒に遊ぶ人や場があること」のポイント差が二番目に大きいです。
ABCD | |
1 | ○○○○ |
2 | ○○×○ |
3 | ×○○× |
4 | ×○×× |
5 | ×××× |
正解 4
A × 不適切です。うつ病の発症率や患者数については多くの研究や統計があり、2%以下とは言えません。
B 〇 適切です。
C × 不適切です。長期の母子分離は、産後うつ病の危険因子に十分になり得ます。
D × 不適切です。親のうつ病は、子どもの社会・情緒的発達に影響を与えます。母親だけでなく、父親がうつ病の場合も同じです。
ABCD | |
1 | ○○○○ |
2 | ○○×× |
3 | ○×○× |
4 | ×○×○ |
5 | ×××× |
正解 3
A 〇 適切です。
B × 不適切です。否定的影響を経験した場合、成人まで持続することもあります。
C 〇 適切です。
D × 不適切です。別居後に反社会的でない父親が子どもに関わると、ネガティブな影響が生じるとは言えません。
ABCD | |
1 | ○○○× |
2 | ○○×○ |
3 | ○○×× |
4 | ××○× |
5 | ×××○ |
正解 1
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D × 不適切です。性的虐待についての記述です。
ABCD | |
1 | ○○○○ |
2 | ○○×× |
3 | ○×○× |
4 | ×○×○ |
5 | ×××× |
正解 1
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。