平成30年度 保育試験 過去問題
ABCD | |
1 | 〇〇〇〇 |
2 | 〇×〇× |
3 | ×〇〇× |
4 | ×〇×〇 |
5 | ×××× |
正解 3
A × 不適切です。発達過程論から発達段階論へと転換されているとは言えません。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D × 不適切です。テキストでは成熟優位説として説明しています。生まれてからの経験や環境よりも、生まれ持った性質(能力)がきちんと使えるようになる(=成熟する)ことが大事、という考え方です。成熟主義理論では、保育者はできるだけかかわりを控えるべきとはしていません。
ABCD | |
1 | 〇〇〇× |
2 | 〇〇×〇 |
3 | ×〇×× |
4 | ××〇〇 |
5 | ×××〇 |
正解 4
A × 誤りです。設問はクーイングについての記述です。
B × 誤りです。設問は語彙爆発(ボキャブラリースパート)についての記述です。
C 〇 記述の通りです。
D 〇 記述の通りです。
A B C D | |
1 | ア イ ウ エ |
2 | ア エ ウ イ |
3 | イ ア エ ウ |
4 | ウ ア イ エ |
5 | ウ ア エ イ |
正解 5
A ウ 大人からの語りかけに対して、息継ぎやアクセント等の音声のパターンの変化に合わせるように肩を動かしたり、足を伸縮させるといった身体的変化を同調させることをエントレインメントといいます。
B ア 他の子どもの泣き声につられて泣く現象を情動伝染といいます。
C エ 大人の動作にあわせて同調的・共鳴的にそれを反復すること、意識し意図することなく模倣することを共鳴動作といいます。
D イ 他の人と同じように物体や人物に対して注意を向けている状態のことを共同注意といいます。
1 | A→B→C→D |
---|---|
2 | B→A→D→C |
3 | B→C→D→A |
4 | C→A→B→D |
5 | C→A→D→B |
正解 4
A × 不適切です。生後3か月頃になると、自分の不快な状態を解消してくれる存在として養育者を意識するようになるといわれています。そのため養育者を意識したぐずりのようなものも出てくるでしょう。1歳前後になるとよりはっきりと癇癪を起したと変わるようになります。
B × 不適切です。1歳半頃になると自分の名前に反応すると言われています。
C × 不適切です。生後3か月頃になるとハンドリガードと言って、赤ちゃんが自分自身の手の存在に気が付き、じっと手を見つめたり、口に入れたりして遊ぶようになり、そのうちに「自分の手」と認識してどんどん自由に動かせるようになっていきます。
D 〇 適切です。鏡の中の自分が自分だと理解するようになるのは1歳半から2歳頃と言われています。
ABCD | |
1 | 〇〇〇× |
2 | 〇〇×〇 |
3 | 〇×〇〇 |
4 | ×〇〇× |
5 | ×××〇 |
正解 4
A × 不適切です。設問は、自己中心性についての記述です。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D × 不適切です。ピアジェは「内言」ができてから「外言」ができる。つまり、思考ができるようになってから話し始めると考えており、ヴィゴツキーは「外言」から「内言へ」と移行していくという対立する形をとりました。
・ ( A )を活用し子どもの日々の様子の( B )、保育所保育の( C )などを通じて、保護者との相互理解を図るよう努めること。
・ 保育の活動に対する( D )は、保護者の子育てを( E )に寄与することから、これを促 こと。
A B C D E | |
1 | イ ウ ア ケ キ |
2 | イ ウ ク カ キ |
3 | イ エ ア ケ コ |
4 | オ ウ ク カ キ |
5 | オ エ ア ケ コ |
正解 5
・ ( A オ 日常の保育に関連した様々な機会 )を活動し子どもの日々の様子の( B エ 伝達や収集 )、保育所保育の( C ア 意図の説明 )などを通じて、保護者との相互理解を図るよう努めること。
・ 保育の活動に対する( D ケ 保護者の積極的な参加 )は、保護者の子育てを( E コ 自ら実践する力の向上 )に寄与することから、これを促すこと。
「保育所保育指針」第4章「子育て支援」(1)「保護者との相互理解」参照。
ABCD | |
1 | 〇〇〇〇 |
2 | 〇〇×× |
3 | 〇×〇× |
4 | ×〇×× |
5 | ××〇〇 |
正解 3
A 〇 適切です。
B × 不適合です。生後7か月には、ビー玉などを見つけると指を伸ばしてつついたり、人差し指と中指で挟んだりするようになります。生後9か月頃になると、親指と人差し指の腹でビー玉をつまんだりできます。
C 〇 適切です。
D × 不適切です。
乳児は泣くことで「不快」と訴えると、保育者が状況を「快」に変えるという繰り返しが( A )につながる。周囲の安全を全身で感じ保育者の温かい対応に喜び、次々と( B )を出そうとする。その( B )を確実に読み取り、適確に応えることが人と関わろうとする意欲を育むことになり、( C )と呼ばれる生涯の心の在り方の基本が根づくことになる。
重要なことは、乳児の( B )に応えることが保育者の喜びともなることであり、それは快感情の共有であり、( D )の原型である。
A B C D | |
1 | ア ウ オ キ |
2 | ア ウ オ ク |
3 | ア エ カ ク |
4 | イ ウ オ キ |
5 | イ エ カ キ |
正解 2
乳児は泣くことで「不快」と訴えると、保育者が状況を「快」に変えるという繰り返しが( A ア 安心感 )につながる。周囲の安全を全身で感じ保育者の温かい対応に喜び、次々と( B ウ サイン )を出そうとする。その( B ウ サイン )を確実に読み取り、適確に答えることが人と関わろうとする意欲を育むことになり、( C オ 基本的信頼 )と呼ばれる生涯の心の在り方の基本が根づくことになる。
重要なことは、乳児の( B ウ サイン )に応えることが保育者の喜びともなることであり、それは快感情の共有であり、( D ク 会話 )の原型である。
スクリプトとは、日常的なできごとに関する(A 知識構造)の一種であり、特定の行動について、そこに含まれる事象や行為が(B 時間的・空間的)に表現される。例えば「レストランでの食事」という場面における行為としては、店に入る、注文する、食事をする、支払いをする、店を出るというように(C 対比的)に生起する一連の典型的な場面と行為が考えられる。スクリプトでは、このような一連の行為が、登場人物や小道具類などと共に生起する順に(D 水路づけ)され、スロットを埋めるような形で表象されていると仮定される。
ABCD | |
1 | 〇〇×× |
2 | 〇×〇〇 |
3 | ×〇×〇 |
4 | ×〇×× |
5 | ××〇× |
正解 1
A 〇 記述の通りです。
B 〇 記述の通りです。
C × 誤りです。「店に入る~店を出る」といった一連の流れは対比的(2つのものを比べることでその違いがはっきりするさま。)ではありません。
D × 誤りです。水路づけとは、ある種の行動パターンが狭い範囲に限定されていく過程をいいますので、スクリプトとは異なります。
日本の子育ては親子の( A )を重視し、役割からなる社会の枠組を素直に受け入れることができるようになることを強調する。そして( B )を子どもが自然と身につけることを理想とし、子どもに( C )を促し、それに基づいて努力することを重視する。
これに対して、例えばアメリカの中産階級の子育ては子どもの( D )を重視し、社会の枠組にしばられず、個人の思考に基づいて( E )を強調する。そして、( B )を子どもに明確に教えることや子どもの( F )を高めることを重視する、といった文化による違いがみられる。
1 | A 情緒的関係B 社会的規範C 選択することD 独立的思考E 反省すること |
---|---|
2 | A 独立的思考B 社会的規範C 情緒的関係D 反省することE 選択すること |
3 | A 自尊心B 情緒的関係C 反省することD 独立的思考E 選択すること |
4 | A 情緒的関係B 反省することC 選択することD 自尊心E 独立的思考 |
5 | A 情緒的関係B 社会的規範C 反省することD 独立的思考E 選択すること |
正解 5
日本の子育ては親子の( A 情緒的関係 )を重視し、役割からなる社会の枠組を素直に受け入れることができるようになることを強調する。そして( B 社会的規範 )を子どもが自然と身につけることを理想とし、子どもに( C 反省すること )を促し、それに基づいて努力することを重視する。
これに対して、例えばアメリカの中産階級の子育ては子どもの( D 独立的思考 )を重視し、社会の枠組にしばられず、個人の思考に基づいて( E 選択すること )を強調する。そして、( B 社会的規範 )を子どもに明確に教えることや子どもの( F 自尊心 )を高めることを重視する、といった文化による違いがみられる。
教育と心的機能の発達の相互作用に関する理論の中で、( A )は、2つの発達水準を区別することができると提唱した。すなわち、問題解決の場面で子どもが自力で解決できる既に( B )水準と、大人の援助や指導によって解決が可能となる( C )水準である。この2つの発達水準の差の範囲を( D )と呼んだ。( E )はこの範囲に対してなされなければ子どもの発達に貢献できないし、また、教育は( D )をつくりだすように配慮しなければならない。
A B C D E | |
1 | ア ウ エ カ オ |
2 | ア ウ エ ク オ |
3 | イ ウ エ カ オ |
4 | イ エ ウ カ キ |
5 | イ エ ウ ク キ |
正解 4
教育と心的機能の発達の相互作用に関する理論の中で、( A イ ヴィゴツキー(Vygotsky,L.S.))は、2つの発達水準を区別することができると提唱した。すなわち、問題解決の場面で子どもが自力で解決できる既に( B エ 完成した )水準と、大人の援助や指導によって解決が可能となる( C ウ 成熟しつつある )水準である。この2つの発達水準の差の範囲を( D カ 発達の最近接領域 )と呼んだ。( E キ 教育的働きかけ )はこの範囲に対してなされなければ子どもの発達に貢献できないし、また教育は( D カ 発達の最近接領域 )をつくりだすように配慮しなければならない。
人の知能として、すべての活動に共通する知能というものは想定せず、少なくとも8つの異なる知能が存在すると考えている。これらの8つの知能は独立してはいるものの、例えば作文を書くことは言語的知能が関わる活動であると同時に、読み手や書き手により書き方を調整するといった個人間知能や、何を伝えたいかを明確にする個人内知能とも関係する。
1 | バルテス(Baltes, P.B.) |
---|---|
2 | サメロフ(Sameroff, A.J.) |
3 | ガードナー(Gardner, H.) |
4 | ロッター(Rotter, J.B.) |
5 | モレノ(Moreno, J.L.) |
問12 正解 3
1 × 誤りです。バルテスは生涯発達心理学を提唱しました。
2 × 誤りです。サメロフは相互作用説を提唱しました。
3 〇 適切です。8つの異なる知能を想定した多重知能を提唱したのは、ガードナーです。
4 × 誤りです。ロッタ―とワイナー(Weiner, B.)は原因帰属理論を提唱しました
5 × 誤りです。モレノはサイコドラマ(心理劇)、ソシオメトリーを提唱しました。グループセラピーの開拓者の一人でもあります。
abcd | |
1 | 〇〇〇〇 |
2 | 〇〇×× |
3 | 〇×〇× |
4 | ×〇〇× |
5 | ×××〇 |
正解 4
a × 不適切です。1980年代以前から中年期に大きな変化が生じるという見方は受け入れられていました。
b 〇 適切です。
c 〇 適切です。
d × 不適切です。同居20年以上の別居の割合が急増しているわけではありません。 ※最新のデータは令和元年版「人口動態統計月報年系(概数)の概況」です、確認しておきましょう。
A B C D | |
1 | ア イ ウ エ |
2 | ア ウ エ イ |
3 | イ ア ウ エ |
4 | イ エ ア ウ |
5 | イ エ ウ ア |
正解 5
A イ 保育者が褒めることにより、その行動が「強化」されています。
B エ 靴下をはくという一連の行為をいくつもの動作(課題)に分けているのは「課題分析」です。
C ウ 新しい物事を、いろいろ試して失敗しつつ完成に近づけていくのは「試行錯誤」です。
D ア 大人が子どもの発達に合わせ、子どもが主体的に問題を解決できるように大人が行う援助は「足場づくり」です。
・ 保育士は( A )に応じて、比較的少人数から大きい規模の編成まで、様々な大きさのグループを編成する。
・ 幼児の主体的な活動である遊びは、他児との関わりの中で深まり、豊かになる。そのため保育士には、( B )を生かしたグループを編成しながら、人と関わる力を育てていくようにすることが求められている。
・ ( C )に応じたグループ活動のように保育士の裁量によってグループを編成することもある。例えば、劇や表現遊びのような活動では、技能や力、パーソナリティなどを考慮して編成する。
・ 発達には個人差があるので、グループ内で様々な圧力や緊張が生じ、時には特定の子どもを排除しようとする動きが生ずることがある。こうした( D )を配慮したグループの編成を、保育士は求められることもある。
1 | A 年齢・月齢B カリキュラムC グループダイナミクスD 一人一人 |
---|---|
2 | A グループダイナミクスB 年齢・月齢C 一人一人D カリキュラム |
3 | A 年齢・月齢B 一人一人C カリキュラムD グループダイナミクス |
4 | A カリキュラムB 一人一人C グループダイナミクスD 年齢・月齢 |
5 | A カリキュラムB グループダイナミクスC 一人一人D 年齢・月齢 |
正解 3
・ 保育士は( A 年齢・月齢 )に応じて、比較的少人数から大きい規模の編成まで、様々な大きさのグループを編成する。
・ 幼児の主体的な活動である遊びは、他児との関わりの中で深まり、豊かになる。そのため保育士には、( B 一人一人 )を生かしたグループを編成しながら、人と関わる力を育てていくようにすることが求められている。
・ ( C カリキュラム )に応じたグループ活動のように保育士の裁量によってグループを編成することもある。例えば、劇や表現遊びのような活動では、技能や力、パーソナリティーなどを考慮して編成する。
・ 発達には個人差があるので、グループ内で様々な圧力や緊張が生じ、時には特定の子どもを排除しようとする動きが生ずることがある。こうした( D グループダイナミクス )を配慮したグループの編成を、保育士は求められることもある。
【事例】
Gちゃん(男児)の「ダメだよー!」の声が響き、保育士が行ってみると「Hちゃん(男児)が取っちゃったよー」と保育士に訴える。ブロックの中でも縦に長い形のものが人気で、よく取り合いになっている。「せんせい、Hちゃんは貸してっていわなかったよ!」とGちゃんは言う。Hちゃんはまずいなーという困った表情でいる。保育士が「Gちゃん、Hちゃんはね、これがとっても欲しかったけれど、貸してって言えなかったみたいなの。ごめんね。でも、これ、違う色ならもう一つあるから、Hちゃんに貸してくれる?」と聞くと、「いいよー!」とGちゃんは快く承諾した。そしてHちゃんはニコニコ顔になった。「Gちゃんが貸してくれるって。優しいね。こういうときHちゃんは何て言うのかなあ?」と聞くと、Hちゃんは「ありがとう!」と元気な声で叫んだ。
【設問】
次の文のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 相手が自分と同じように「思いをもつ」存在であることに気づくように援助する。
B 2歳児なりに相手に歩みよることも必要であることを経験する。
C 子ども同士のトラブルは仲間関係の形成に望ましくないため、避ける配慮が必要である。
D 2歳児の表現を、保育士は補い代弁し、「仲立ち」する必要がある。
E 2歳児なりに自分の欲求をあくまで自分で解決しなくてはいけないことを経験する。
ABCDE | |
1 | 〇〇〇〇〇 |
2 | 〇〇×〇× |
3 | 〇××〇× |
4 | ×〇××〇 |
5 | ××〇×〇 |
正解 2
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C × 不適切です。子ども同士のトラブルも子どもにとっては経験の1つなので、避けるべきものとは言えません。
D 〇 適切です。
E × 不適切です。2歳児では、まだ保育者が仲介役として関わることが求められます。
ペアレントトレーニングとは、応用行動分析学や( A )の考え方を基礎にして、養育者が( B )に関するより適切なスキルを獲得するためのプログラムである。( C )やモデリングやホームワークといった積極的なワークから構成される。
A B C | |
1 | ア イ カ |
2 | ア ウ オ |
3 | イ ウ カ |
4 | イ エ カ |
5 | ウ エ オ |
正解 3
ペアレントトレーニングとは、応用行動分析学や( A イ 行動療法 )の考え方を基礎にして、養育者が( B ウ 子育て )に関するより適切なスキルを獲得するためのプログラムである。( C カ ロールプレイ )やモデリングやホームワークといった積極的なワークから構成される。
ABCD | |
1 | 〇〇〇〇 |
2 | 〇〇〇× |
3 | 〇×〇× |
4 | ×〇×〇 |
5 | ×××〇 |
正解 5
A × 不適切です。発達には重要な時期となる感受期が存在します。
B × 不適切です。発達には遺伝的要因と環境的要因の両方が関係しており、環境的要因の方が遺伝的要因よりも圧倒的に強いとは言えません。
C × 不適切です。一般的に人見知りは生後6~7か月頃に始まるケースが特に多いです。
D 〇 適切です。
ABCD | |
1 | 〇〇〇〇 |
2 | 〇〇×〇 |
3 | 〇××〇 |
4 | ×〇×× |
5 | ××〇× |
正解 1
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
ABCD | |
1 | 〇〇〇〇 |
2 | 〇〇×× |
3 | 〇×〇〇 |
4 | ××〇〇 |
5 | ×××× |
正解 1
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。