平成30年度 保育試験 過去問題
A B C | |
1 | ア エ イ |
2 | イ ア ウ |
3 | イ ウ ア |
4 | ウ エ ア |
5 | エ イ エ |
正解 2
A B C D | |
1 | ウ イ ア キ |
2 | オ ウ カ ク |
3 | キ ク エ ア |
4 | ク イ カ オ |
5 | ク オ エ イ |
正解 4
A accelerando(アッチェレランド)はクの「だんだん速く」です。
B pizzicato(ピッチカート)はイの「指ではじく」です。
C pp(ピアニッシモ)は、カの「とても弱く」です。
D a tempo(ア・テンポ)は、オの「もとの速さで」です。
アのsempre(センプレ)は「常に」、ウのmoderato(モデラート)は「中ぐらいの速さで」、エのmp(メゾピアノ)は「やや弱く」キのbrillante(ブリランテ)は「華やかに」です。音楽記号については、テキストを確認し、頻出のものは確実に暗記しておきましょう。
Dm F G7 Am7 | |
1 | ア ウ ア ア |
2 | イ ア イ イ |
3 | イ イ ア イ |
4 | ウ ア ウ ウ |
5 | ウ ウ イ ア |
正解 1
Dmが分かれば解答を1つに絞り込めます。
Dm :根音であるD(⑧か⑳)の短3度上のF(⑪)、さらに長3度上のA(③か⑮)で構成されるマイナー・コードです。アではコードの転回によってAの1オクターブ低い③になっています。
F :根音であるF(⑪)に長3度上のA(③か⑮)、そこから短3度上のC(⑥か⑱)で構成されるメジャー・コードです。展開のないシンプルな形です。
G7 :根音であるG(①か⑬)に、長3度上のB(⑤か⑰)、そこから短3度上のD(⑧か⑳)、さらにそこから短3度上のF(⑪)で構成されるセブンス・コードです。セブンス・コードは、上から2番目の音を省略できるので、Dが省略され、コードの転回によりFが1オクターブ低い(⑪)になっています。
Am7:根音であるA(③か⑮)に、短3度上のC(⑥か⑱)、そこから長3度上のE(⑩)、さらにそこから短3度上のG(①か⑬)で構成されるマイナー・セブンス・コードです。セブンス・コードは、上から2番目の音を省略できるので、Eが省略され、コードの転回によってGが1オクターブ低い(⑬)になっています。
1 | D:CA:GG:FE7:D7 |
---|---|
2 | D:B♭A:FG:E♭E7:C7 |
3 | D:EA:BG:AE7:F7 |
4 | D:CA:GG:EE7:D7 |
5 | D:EA:B♭G:AE7:E♭7 |
正解 1
1 | 大きなたいこ(作詞:小林純一 作曲:中田喜直) |
---|---|
2 | たき火(作詞:巽聖歌 作曲:渡辺茂) |
3 | とんぼのめがね(作詞:額賀誠志 作曲:平井康三郎) |
4 | たなばたさま(作詞:権藤はなよ 補詞:林柳波 作曲:下総皖一) |
5 | ちいさい秋みつけた(作詞:サトウハチロー 作曲:中田喜直) |
正解 1
ABCD | |
1 | 〇〇〇× |
2 | 〇×〇〇 |
3 | ×〇〇× |
4 | ×〇×× |
5 | ×××〇 |
正解 3
A × 不適切です。ジャック=ダルクローズはアメリカではなくスイスの作曲家です。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D × 不適切です。変ホ長調の階名「ソ」は、音名「変ロ」です。
変ホ長調の音名 変ホ ヘ ト 変イ 変ロ ハ ニ
階名 ド レ ミ ファ ソ ラ シ
身近な自然や身の回りの事物に関わる中で、発見や( A )が得られるよう、( B )を働かせることを楽しむ遊びや素材を用意するなど保育の( C )を整えること。
1 | A 色々な知識B 指先C やり方 |
---|---|
2 | A 心が動く経験B 諸感覚C 環境 |
3 | A 思いやりの感情B 気持ちC やり方 |
4 | A 心が動く経験B 指先C 環境 |
5 | A 色々な知識B 諸感覚C 場所 |
正解 2
身近な自然や身の回りの事物に関わる中で、発見や( A 心が動く経験 )が得られるよう、( B 諸感覚 )を働かせることを楽しむ遊びや素材を用意するなど保育の( C 環境 )を整えること。
「保育所保育指針」第2章「保育の内容」2「1歳以上3歳未満児の保育に関するねらい及び内容」(2)「ねらい及び内容」のオ「表現」の(ウ)「内容の取扱い」
1 | A→B→C→D |
---|---|
2 | B→A→C→D |
3 | C→B→D→A |
4 | C→D→A→B |
5 | D→C→A→B |
正解 5
1 | 明度が最も高い:A明度が最も低い:B |
---|---|
2 | 明度が最も高い:A明度が最も低い:D |
3 | 明度が最も高い:C明度が最も低い:B |
4 | 明度が最も高い:C明度が最も低い:E |
5 | 明度が最も高い:E明度が最も低い:D |
正解 3
色は明度が高くなるごとに白に近づき、低くなると黒に近づきます。有彩色の中では黄色がもっとも明度が高く、青紫色が最も明度が低くなっています。
【事例】
H保育所では、子どもたちと牛乳パックの側面と輪ゴムを使ってパッチンと跳ね上がるおもちゃをつくって遊ぶことにしました。図のように牛乳パックに4箇所切り込みを入れ、1本の輪ゴムを交差させて引っ掛けます。牛乳パックを折り線に沿って反対側に折り、手を離すと跳ね上がるようにしたいと考えました。
【設問】
次のうち、切り込みを入れる位置と輪ゴムのかけ方について、構造上最もよく跳ね上がるのはどれか一つ選びなさい。
正解 4
輪ゴムを長く伸ばした方が縮もうとする力が働くので、よく跳ね上がります。
【事例】
S保育所の5歳児クラスでは、粘土で動物を作りました。新任のI保育士(以下I)と主任のJ保育士(以下J)が、使用した粘土について話をしています。
I:この前は、焼成することができる( ア )を使って、色々な動物を作りましたね。
J:そうでしたね。( ア )は子どもでも扱いやすく、( イ )を加えて練ることによって柔らか くなり( ウ )を保つことができますからね。
I:柔らかくなりすぎた時はどうしたらよいですか。
J:粘土を( エ )置いておく、あるいは( オ )製の粘土板の上で練ってもよいでしょう。
【設問】
( ア )〜( オ )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
1 | ア:油粘土イ:油ウ:可塑性 エ:かたまりにしてオ:木 |
---|---|
2 | ア:土粘土イ:水ウ:可塑性 エ:平らに広げてオ:木 |
3 | ア:小麦粉粘土イ:塩ウ:柔軟性エ:かたまりにしてオ:プラスチック |
4 | ア:土粘土イ:水ウ:流動性エ:かたまりにしてオ:プラスチック |
5 | ア:油粘土イ:油ウ:流動性エ:平らに広げてオ:プラスチック |
正解 2
I:この前は、焼成することができる( ア 土粘土 )を使って、色々な動物を作りましたね。
J:そうでしたね。( ア 土粘土 )は子どもでも扱いやすく、( イ 水 )を加えて練ることによって柔らかくなり( ウ 可塑性 )を保つことができますからね。
J:粘土を( エ 平らに広げて )置いておく、あるいは( オ 木 )製の粘土板の上で練ってもよいでしょう。
【事例】
新任のF保育士(以下F)が、保育所に設置してある非常階段を表示するものを作ろうとして、主任のV保育士(以下V)に相談しています。
V:どんな感じのものを作りたいのですか?
F:非常階段が一目で分かるようなものを作ろうと思います。
V:(A ピクトグラム)ですね。
F:それはどのようなものですか?
V:文字の読めない子どもや言葉の異なった外国の方々にも直感的に情報が伝えられるように、視覚的な図で表現されたサインのことです。例えば(B タングラム)がそうですね。
F:非常階段を示す(A ピクトグラム)は、遠くからでも分かるように(C 色相や明度の異なった)2色を使おうと思います。
V:最近では年齢や障害の有無にかかわらず、いろいろな立場の人が安全に安心して使えるように配慮された(D ユニバーサルデザイン)という考え方が広がっています。あらゆる人に対して思いやりを持ちながら、デザインを考えることが必要ですね。
【設問】
( A )〜( D )の語句について正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
ABCD | |
1 | 〇〇〇× |
2 | 〇〇×〇 |
3 | 〇×〇〇 |
4 | ×〇×〇 |
5 | ××〇〇 |
正解 3
A 〇 記述の通りです。
B × 誤りです。タングラムとは、正方形を5つの三角形と2つの四角形、計7つのパーツに分けたものを使って形を作り楽しむシルエットパズルです。
C 〇 記述の通りです。
D 〇 記述の通りです。
A B C D | |
1 | ア イ ウ エ |
2 | ア イ エ ウ |
3 | イ ア エ ウ |
4 | イ ウ ア エ |
5 | ウ ア エ イ |
正解 3
A イ 『のはらうた』は、工藤直子の作品です。他『ともだちは海のにおい』『てつがくのライオン』等。
B ア 『こだまでしょうか』は、金子みすゞの作品です。他『大漁』『わたしと小鳥とすずと』等
C エ 『てのひらをたいように』は、やなせたかしの作品です。やなせたかしはアンパンマンの生みの親です。
D ウ 『いろんなおとのあめ』は、岸田衿子の作品です。他『かばくん』『ジオジオのかんむり』等
【事例】
R保育所に勤めるQ保育士は、5歳児クラスの子どもたちと話をしていた。すると、同じ5歳児クラス担当のW保育士から「Q先生、『赤いクレヨン1個、持って来て』って、子どもに言うのは変ですよ。」と指摘された。Q保育士は、何が変なのか、すぐには理解できなかった。また別の機会に、W保育士から「『ハサミ、1個?』子どもには正しい物の数え方で話をする必要があると思います。」と言われた。Q保育士は、物によって数え方が異なることは理解していたが、子どもたちに対しては、その区別をすることなく多くの物に「個(こ)」を付けて表現していたことにやっと気が付いた。
【設問】
次のA〜Dは、物とその物の数え方を示している。正しいものを選択した場合の適切な組み合わせを一つ選びなさい。
A クレヨン ――― 件(けん)
B ハサミ ―――― 挺(ちょう)
C 上靴 ――――― 脚(きゃく)
D 人形 ――――― 体(たい)
1 | A B |
---|---|
2 | A C |
3 | B C |
4 | B D |
5 | C D |
問14 正解 4
A × 不適切です。クレヨンの数え方は、「色」、「本」などです。
B 〇 適切です。
C × 不適切です。上靴の数え方は、「足」です。両足分で「1足」と数えます。
D 〇 適切です。
玩具などは、音質、( A )、色、大きさなど子どもの発達状態に応じて適切なものを選び、その時々の子どもの興味や関心を踏まえるなど、遊びを通して( B )の発達が促されるものとなるように工夫すること。なお、安全な環境の下で、子どもが探索意欲を満たして自由に遊べるよう、身の回りのものについては、常に十分な( C )を行うこと。
1 | A 触感B 理性C 管理 |
---|---|
2 | A 触感B 感覚C 点検 |
3 | A 触感B 感覚C 管理 |
4 | A 形B 感覚C 点検 |
5 | A 形B 理性C 管理 |
正解 4
玩具などは、音質、( A 形 )、色、大きさなど子どもの発達状態に応じて適切なものを選び、その時々の子どもの興味や関心を踏まえるなど、遊びを通して( B 感覚 )の発達が促されるものとなるように工夫すること。なお、安全な環境の下で、子どもが探索意欲を満たして自由に遊べるよう、身の回りのものについては、常に十分な( C 点検 )を行うこと。
「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の1「乳児保育に関わるねらい及び内容」参照。
A B C D | |
1 | ア イ ウ エ |
2 | イ ウ エ ア |
3 | ウ ア イ エ |
4 | エ ア イ ウ |
5 | エ イ ウ ア |
正解 5
ABCD | |
1 | 〇〇×× |
2 | 〇×〇× |
3 | 〇××〇 |
4 | ×〇〇× |
5 | ××〇〇 |
正解 3
A 〇 適切です。
B × 不適切です。「保育所保育指針」には、「初任者から管理職員までの職位や職務内容等を踏まえた体系的な研修計画を作成しなければならない」と記載されています。
C × 不適切です。「保育所保育指針」には、「研修で得た知識及び技能を他の職員と共有することにより、保育所全体としての保育実践の質及び専門性の向上につなげていくことが求められる」と記載されています。
D 〇 適切です。
ABCD | |
1 | 〇〇×× |
2 | 〇××〇 |
3 | ×〇×× |
4 | ××〇〇 |
5 | ××〇× |
正解 1
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C × 不適切です。「保育所保育指針」には、「保護者の就労と子育ての両立等を支援するため、保護者の多様化した保育の需要に応じ、病児保育事業など多様な事業を実施する場合には、保護者の状況に配慮するとともに、子どもの福祉が尊重されるよう努め、子どもの生活の連続性を考慮すること」と記載されています。
D × 不適切です。不適切な養育が疑われる場合は、守秘義務よりも通告義務の方が優先されます。
【事例】
実習生Nさんは、児童養護施設において実習を行っている。実習開始から1週間、小学校低学年のR君に「こっちくるな」「あっちいけ」といった言葉を毎日のように投げかけられた。Nさんは、どうしてよいか困り、この状況を改善したいと考えている。
【設問】
次のうち、Nさんのとるべき対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 実習先施設の実習指導者からスーパービジョンを受ける。
B 授業で学んだ子どもの発達や、要保護児童の特徴について振り返る。
C R君の言動の背景をアセスメントする。
D R君との対応における自身の言動やその背景を振り返るなど、Nさん自身の自己覚知を行う。
ABCD | |
1 | 〇〇〇〇 |
2 | 〇×〇〇 |
3 | 〇××〇 |
4 | ×〇×× |
5 | ××〇× |
正解 1
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
【事例】
児童養護施設で実習をしているTさんは、配属先のホームのK君(7歳男児)の「どうせ僕なんていてもいなくても同じだし」といった自身を否定的に捉える発言が気になり、実習担当のL保育士に対応について助言を求めた。L保育士は児童の理解を深め、支援の方法について学ぶ良い機会と考え、K君の生い立ちについて説明した。
K君は両親と3人で暮らしていたが、K君が4歳の時に母が家を出た。会社員の父は一人でK君をどう育てて良いか分からず、仕事の間は家に鍵を閉めて「静かに待っていろ」と言い、日中部屋に閉じ込めておくようになった。近隣の人からの通報でK君は保護され、児童養護施設への措置が決定された。父は施設入所時に面会に訪れたが、その後はK君の面会に来ていない。K君自身はお父さんと暮らしたいと考えている。
L保育士は以上のようなK君の生い立ちについて説明した後、「Tさんだったら、この情報からどのような自立支援計画を立案するかな?」と問いかけた。
【設問】
次のうち、K君の自立支援計画に掲げる支援方針の記述として最も不適切な記述を一つ選びなさい。
1 | K君が自身を否定的に捉える発言をしたのは、生い立ちの中で両親から大切にされたと認識できなかったことが一因であると考え、自己肯定感をはぐくめるような支援計画を立てる。 |
---|---|
2 | K君が父と再び暮らすことを支援方針の一つに挙げる。 |
3 | K君を里親委託することを支援方針の一つに挙げる。 |
4 | 施設での集団生活を通して、一人で自活するための力を養うことを短期目標に挙げる。 |
5 | 短期目標の具体的な取り組みとして、父の生活状況を把握し、K君の日頃の様子を父に連絡すると共に、K君に会いに来てくれるように働きかけることにする。 |
正解 4
1 〇 適切です。
2 〇 適切です。
3 〇 適切です。
4 × 不適切です。7歳児に「1人で自活するための力を養うこと」を支援方針とすることは、不適切です。
5 〇 適切です。