平成30年度 保育試験 過去問題
保育所保育において、子どもの( A )及び( B )の確保は、子どもの( C )の保持と健やかな生活の基本であり、一人一人の子どもの( A )の保持及び増進並びに( B )の確保とともに、保育所全体における( A )及び( B )の確保に努めることが重要となる。
また、子どもが、自らの体や( A )に関心をもち、心身の( D )を高めていくことが大切である。
1 | A 生命B 安全C 健康D 発育 |
---|---|
2 | A 生命B 安心C 健康D 機能 |
3 | A いのちB 安寧C 体力D 発育 |
4 | A 健康B 安全C 体力D 機能 |
5 | A 健康B 安全C 生命D 機能 |
正解 5
保育所保育において、子どもの( A 健康 )及び( B 安全 )の確保は、子どもの( C 生命 )の保持と健やかな生活の基本であり、一人一人の子どもの( A 健康 )の保持及び増進並びに( B 安全 )の確保とともに、保育所全体における( A 健康 )及び( B 安全 )の確保に努めることが重要となる。
また、子どもが、自らの体や( A 健康 )に関心をもち、心身の( D 機能 )を高めていくことが大切である。
「保育所保育指針」第3章「健康及び安全」参照。
1 | A B |
---|---|
2 | A E |
3 | B C |
4 | B E |
5 | D E |
正解 1
A × 不適切です。新生児期は、「出生後28日を経過しない乳児」と母子保健法で定義されています。
B × 不適切です。出生時は通常、胸囲よりも頭囲の方が大きいです。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
E 〇 適切です。
※最新のデータが出ているので、確認しておきましょう。
1 | 母子健康手帳にある身長体重曲線は、0歳から18歳までの子どもに関して示されている。 |
---|---|
2 | 肥満度10%以上はふとりすぎである。 |
3 | 身長体重曲線に示されているのはカウプ指数である。 |
4 | 子どもの栄養状態をより正確に知るためには、身長か体重かのどちらか一方で見た方がよい。 |
5 | 母子健康手帳にある身長体重曲線は、横軸に身長、縦軸に体重が示されている。 |
正解 5
1 × 不適切です。身長体重曲線に年齢の記載はありません。
2 × 不適切です。幼児では肥満度15%以上から太りぎみとしています。
3 × 不適切です。カウプ指数は、乳幼児(3か月~5歳)の発育状態の程度を表わす指数です。
4 × 不適切です。身長と体重のバランスをみることが重要です。
5 〇 適切です。
・ 「首のすわり」は、生後( A )未満の乳児の90%以上が可能である。
・ 「ねがえり」は、生後( B )未満の乳児の90%以上が可能である。
・ 「ひとりすわり」は、生後( C )未満の乳児の90%以上が可能である。
・ 「はいはい」は、生後( D )未満の乳児の90%以上が可能である。
1 | A3~4か月B 5~6か月C 7~8か月D 9~10か月 |
---|---|
2 | A 3~4か月B 6~7か月C 7~8か月D 10~11か月 |
3 | A 2~3か月B 5~6か月C 6~7か月D 9~10か月 |
4 | A 4~5か月B 6~7か月C 9~10か月D 9~10か月 |
5 | A 4~5か月B 6~7か月C 9~10か月D 10~11か月 |
正解 4
・ 「首のすわり」は、生後( A 4~5か月 )未満の乳児の90%以上が可能である。
・ 「ねがえり」は、生後( B 6~7か月 )未満の乳児の90%以上が可能である。
・ 「ひとりすわり」は、生後( C 9~10か月 )未満の乳児の90%以上が可能である。
・ 「はいはい」は生後( D 9~10か月 )未満の乳児の90%以上が可能である。
「平成22年度乳幼児身体発育調査報告書」参照。
1 | 三日ばしか ―――― 麻しん |
---|---|
2 | とびひ ―――――― 伝染性軟属腫 |
3 | りんご病 ――――― 溶連菌感染症 |
4 | 水ぼうそう ―――― 伝染性紅斑 |
5 | おたふくかぜ ――― 流行性耳下腺炎 |
正解 5
1 × 不適切です。三日ばしかは、風疹です。
2 × 不適切です。とびひは、伝染性膿痂疹です。
3 × 不適切です。りんご病は、伝染性紅斑です。
4 × 不適切です。水ぼうそうは、水痘です。
5 〇 適切です。
1 | けいれんは、てんかんと同義である。 |
---|---|
2 | けいれんは、全身または体の一部の筋肉が、意志とは関係なく発作的に収縮することをいう。 |
3 | けいれんを生じているときは意識がなくなるので、意識があるときはけいれんとはいわない。 |
4 | 全身の筋肉が強ばって突っ張ったけいれんを間代性けいれんという。 |
5 | 乳児は幼児に比較して、けいれんを起こすことは少ない。 |
正解 2
1 × 不適切です。「てんかん」は典型的には、意識の消失と全身の筋肉のこわばりといった「けいれん」を起こす病気です。「けいれん」というのは症状のことです。
2 〇 適切です。
3 × 不適切です。けいれんは、意識がある場合もない場合もあります。
4 × 不適切です。設問は、強直性けいれんについての記述です。
5 × 不適切です。乳児のけいれんが幼児に比較して少ないとはいえません。
A B C D | |
1 | ア イ エ ウ |
2 | ア エ イ ウ |
3 | イ ウ エ ア |
4 | イ エ ア ウ |
5 | ウ エ ア イ |
正解 4
A イ 水痘(水ぼうそう)は、各段階の発しんが混在するのが特徴です。
B エ 麻しん(はしか)は、コプリック斑の出現が特徴です。
C ア 咽頭結膜熱(プール熱)は、高熱、咽頭痛、結膜の充血などがみられます。
D ウ 手足口病は、口腔粘膜や手足に水泡ができます。
ABCD | |
1 | 〇〇〇〇 |
2 | 〇〇〇× |
3 | 〇〇×× |
4 | ××〇〇 |
5 | ×××× |
正解 2
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D × 不適切です。保育所で与えられる薬は、医師の指示に基づいた薬に限定するので、「その都度保育士の判断で薬を飲ませる」という記述は誤りです。
なお、「保育所保育指針」には、「子どもの疾病等の事態に備え、医務室等の環境を整え、救急用の備品、材料等を適切な管理の下に常備し、全職員が対応できるようにしておくこと」と規定されています。
ABCD | |
1 | 〇〇×× |
2 | 〇××〇 |
3 | ×〇×〇 |
4 | ××〇× |
5 | ×××〇 |
正解 3
A × 不適切です。設問は、憤怒けいれんについての記述です。乳幼児突然死症候群(SIDS)は、何の予兆もないままに、主に1歳未満の健康にみえた乳児に、突然死をもたらす疾患です。
B 〇 適切です。
C × 不適切です。「乳幼児突然死症候群(SIDS)診断ガイドライン(第2版)」によると、乳幼児突然死症候群は生後2か月~6か月に多く、稀には1歳以上で発症することがある、とされています。
D 〇 適切です。
ABCDE | |
1 | 〇〇××〇 |
2 | 〇×〇〇× |
3 | ×〇〇〇× |
4 | ×〇×〇〇 |
5 | ××〇〇〇 |
正解 3
A × 不適切です。下痢が治まっても、1週間くらいは、便からウイルスが排出される場合があります。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
E × 不適切です。嘔吐の場合は、窒息を防ぐために顔を横向きにして側臥位にします。
ABCDE | |
1 | 〇〇×〇× |
2 | 〇〇××〇 |
3 | 〇×〇×〇 |
4 | ×〇〇×〇 |
5 | ××〇〇× |
正解 2
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C × 不適切です。忘れ物やなくし物は、自閉症スペクトラム症ではなく注意欠如・多動症の特徴です。
D × 不適切です。本人の意思とは関係なく(不随意)・急に(突発的に)運動や発声が反復して起こる病態は、自閉症スペクトラム症ではなくチック障害(チック症)の特徴です。
E 〇 適切です。
ABCDE | |
1 | 〇〇〇〇〇 |
2 | 〇〇〇〇× |
3 | 〇×〇〇× |
4 | 〇×〇×〇 |
5 | ×〇×〇〇 |
正解 1
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
E 〇 適切です。
A B C D E | |
1 | ア イ ウ エ オ |
2 | ア イ オ エ ウ |
3 | ア エ ウ イ オ |
4 | イ ア オ ウ エ |
5 | オ ア イ エ ウ |
正解 2
A ア 応用行動分析(ABA)は、スモールステップで小さな成功体験を積み重ねて自己肯定感を高めていく学習法です。
B イ ソーシャルスキルトレーニングとは、社会で人と人とが関わりながら生きていくために欠かせないスキルを身につける訓練のことを指します。
C オ TEACCHとは、ASD(自閉症スペクトラム障害)の当事者とその家族の生活を生涯にわたって支援していくための包括的プログラムです。
D エ 感覚統合療法では、子どもの学習、行動、情緒あるいは社会的発達を脳における感覚間の統合という視点で分析し、治療的介入を行うことです。
E ウ PECSとは、自閉症などで、自分の気持ちを言葉で伝えることが困難な人々が言葉の代わりに絵カードを使って自分の気持ちを伝える、≪絵カード交換式コミュニケーションシステム≫のことです。
A B C D | |
1 | ア イ ウ エ |
2 | ア イ エ ウ |
3 | イ ア ウ エ |
4 | イ ア エ ウ |
5 | ウ ア イ エ |
正解 1
A ア 前頭葉に関する記述です。手足など、体の各部を動かす指令を出す働きの他に思考・推理・理性・学習・選択等の高度な情報処理をつかさどります。
B イ 側頭葉に関する記述です。皮膚や耳などから入る感覚情報を分析したり、空間を認識します。
C ウ 延髄に関する記述です。生命の維持に不可欠な呼吸や循環の調節を行います。
D エ 小脳に関する記述です。体の平衡、運動機能の調節をつかさどります。
【事例】
Jくん(男児)は、多動と衝動コントロールの悪さがあり、保育所で他児とのトラブルが絶えない。先日も他児を意味もなく突き飛ばし、怪我をさせてしまった。来年度からは就学する予定である。
【設問】
Jくんに対する保育士の対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 母親に現状を説明した上で、地域の就学相談を受けることを勧める。
B トラブルが起きた都度に、母親に連絡をして苦情を言う。
C 母親に現状を説明した上で、発達検査を受けるよう勧める。
D 母親に現状を説明した上で、家庭での状況を聞く。
ABCD | |
1 | 〇〇〇〇 |
2 | 〇〇×× |
3 | 〇×〇〇 |
4 | ××〇〇 |
5 | ×××× |
正解 3
A 〇 適切です。
B × 不適切です。トラブルが起きた都度、保護者に苦情を言うのは適切な対応ではありません。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
1 | 乳幼児の食物アレルギーで最も多くみられるものは、魚に対するアレルギーである。 |
---|---|
2 | 食物アレルギーとは、特定の食物を摂取した後にアレルギー反応を介して皮膚・呼吸器・消化器あるいは全身性に生じる症状のことをいう。 |
3 | 食物アレルギーで最も多い症状は呼吸困難である。 |
4 | 食物アレルギーを持つ子どもについては、その食物を除去することで治癒させることができる。 |
5 | 乳児では母乳を介して食物アレルギーとなることがあるため、母乳の替りに、調整粉乳を与える。 |
正解 2
1 × 不適切です。乳幼児の食物アレルギーの原因となるもので最も多いのは「鶏卵」で、次に「牛乳」「小麦」です。
2 〇 適切です。
3 × 不適切です。最も多い症状はじんましんや皮膚のかゆみなどの皮膚症状です。
4 × 不適切です。アレルギー検査で陽性となっても症状が出るとは限らないので、陽性となった食物全てを除去しなければいけないということではありません。
5 × 不適切です。母乳を介して鶏卵や小麦アレルギーになることがありますが、その場合は母親のアレルゲン食品の除去(例えば、鶏卵が原因と疑われる場合は、鶏卵そのものを除去。)を行います。
ABCDE | |
1 | 〇〇〇〇〇 |
2 | 〇〇〇×〇 |
3 | 〇××〇× |
4 | ×〇××× |
5 | ×××〇〇 |
正解 1
A 〇 記述の通りです。
B 〇 記述の通りです。
C 〇 記述の通りです。
D 〇 記述の通りです。
E 〇 記述の通りです。
麻しん、風しん、結核、Hib感染症、破傷風、全てA類疾病に分類されます。
1 | 冷房を使用するときは、外気温との差を摂氏5度以内に保つことが望ましい。 |
---|---|
2 | 扇風機を使うときは、直接子どもに風があたらないように注意する。 |
3 | あおむけで乳児を寝かせるときは、蛍光灯の真下は避ける。 |
4 | 加湿器を使うときは、細菌やカビの繁殖に気を付ける。 |
5 | 感染症が流行しているときは、一日一回保育室の換気を行う。 |
正解 5
1 〇 適切です。
2 〇 適切です。
3 〇 適切です。
4 〇 適切です。
5 × 不適切です。感染症が流行しているときは、1時間ごとに換気を行う必要があります。
ABCD | |
1 | 〇〇〇〇 |
2 | 〇×〇× |
3 | ××〇〇 |
4 | ×〇×〇 |
5 | ×〇×× |
正解 1
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
ABCD | |
1 | 〇〇〇〇 |
2 | 〇〇×× |
3 | ×〇〇〇 |
4 | ××〇〇 |
5 | ×××〇 |
正解 1
A 〇 適切です。「児童虐待防止法」第2条第1項
B 〇 適切です。「児童虐待防止法」第2条第2項
C 〇 適切です。「児童虐待防止法」第2条第3項
D 〇 適切です。「児童虐待防止法」第2条第4項