平成30年度 保育試験 過去問題
教育は、( A )に服することなく、この法律及び他の法律の定めるところにより行われるべきものであり、( B )は、国と地方公共団体との適切な役割分担及び相互の協力の下、公正かつ適正に行われなければならない。
1 | A 政治の圧力B 教育行政 |
---|---|
2 | A 政治の圧力B 学校教育 |
3 | A 不当な支配B 教育行政 |
4 | A 不当な支配B 学校教育 |
5 | A 不当な支配B 社会教育 |
正解 3
教育は、( A 不当な支配 )に服することなく、この法律及び他の法律の定めるところにより行われるべきものであり、( B 教育行政 )は、国と地方公共団体との適切な役割分担及び相互の協力の下、公正かつ適正に行われなければならない。
「教育基本法」は頻出です。資料集で確認しておきましょう。
・ 障害者に関する社会全体(各家庭を含む。)の意識を向上させ、並びに障害者の権利及び尊厳に対する尊重を育成すること。
・ あらゆる活動分野における障害者に関する( A )された観念、偏見及び有害な慣行(性及び年齢に基づくものを含む。)と戦うこと。
・ 障害者の能力及び( B )に関する意識を向上させること。
1 | A 一般化B 貢献 |
---|---|
2 | A 一般化B 社会参加 |
3 | A 定型化B 貢献 |
4 | A 定型化B 社会参加 |
5 | A 定型化B 寄与 |
正解 3
・ あらゆる活動分野における障害者に関する( A 定型化 )された観念、偏見及び有害な慣行(性及び年齢に基づくものを含む。)と戦うこと。
・ 障害者の能力及び( B 貢献 )に関する意識を向上させること
「障害者の権利に関する条約」第8条参照。
1 | ピアジェ(Piaget, J.)は、恩物によって子どもの活動を引き出すことを提唱した。 |
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2 | ロック(Locke, J.)は、子どもには生得的な観念があるとして、白紙説を否定した。 |
3 | エレン・ケイ(Key, E.)は、世界で最初の幼稚園を創設した。 |
4 | カイヨワ(Caillois, R.)は、遊びを4つの項目(競争、偶然、模擬、眩暈)に区分した。 |
5 | オーエン(Owen, R.)は、シュタンツで孤児のための学校を経営した。 |
正解 4
1 × 不適切です。恩物を考案したのは、ピアジェではなくフレーベルです。
2 × 不適切です。ロックは、生得観念を批判し白紙説を唱えました。
3 × 不適切です。世界初の幼稚園を創設したのは、エレン・ケイではなくフレーベルです。
4 〇 適切です。ロジェ・カイヨワはフランスの思想家です。著書に『遊びと人間』があり、その中で遊びを4つの要素「競争(アゴン)」「偶然(アレア)」「模擬(ミミクリ)」「眩暈(イリンクス)」に分類しています。
5 × 不適切です。シュタンツで孤児院を開設したのは、オーエンではなくペスタロッチです。
人物とキーワードは必ず覚えておきましょう。
A B | |
1 | ア エ |
2 | イ エ |
3 | イ オ |
4 | ウ イ |
5 | ウ エ |
正解 5
A ウ 本居宣長に関する記述です。
B エ 吉田松陰に関する記述です。
アの伊藤仁斎は、江戸時代前期の儒学者で、古義学派の祖です。京都に古義堂を開きました。
イの荻生徂徠は、江戸時代の儒学者で、古文辞学派の祖です。江戸に蘐園塾を開きました。
オの緒方洪庵は、幕末の蘭学者・蘭医・教育者です。大坂に適塾を開きました。
私塾については、テキストにまとめた表がありますので確認しておきましょう。
【設問】
この文が記載されている法令等の名称を【Ⅰ群】から、発布・公布された年号を【Ⅱ群】からそれぞれ選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A 学制(学制序文、学事奨励ニ関スル被仰出書)
B 教育令
C 教育ニ関スル勅語(教育勅語)
【Ⅱ群】
ア 1868(明治元)年
イ 1872(明治5)年
ウ 1887(明治20)年
1 | Ⅰ群:AⅡ群:ア |
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2 | Ⅰ群:AⅡ群:イ |
3 | Ⅰ群:BⅡ群:イ |
4 | Ⅰ群:BⅡ群:ウ |
5 | Ⅰ群:CⅡ群:ウ |
正解 2
A-イ 1872(明治5)年に発布された「学制(学制序文、学事奨励ニ関スル被仰出書)」の内容です。
Bの教育令が公布されたのは、1879(明治12)年です。
Cの教育二関スル 勅語(教育勅語 )が発布されたのは、1890(明治23)年です。
当該幼保連携型認定こども園に入園した年齢により( A )が異なる園児がいることに配慮する等、0歳から小学校就学前までの一貫した教育及び保育を園児の発達や学びの連続性を考慮して展開していくこと。特に満3歳以上については入園する園児が多いことや同一学年の園児で編制される( B )の中で生活することなどを踏まえ、家庭や他の保育施設等との連携や引継ぎを円滑に行うとともに、( C )の工夫をすること。
1 | A 集団生活の経験年数B 学級C 環境 |
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2 | A 集団生活の経験年数B 学級C 指導 |
3 | A 集団生活の経験年数B 集団C 環境 |
4 | A 個別の知識及び技能B 学級C 指導 |
5 | A 個別の知識及び技能B 集団C 指導 |
正解 1
当該幼保連携型認定こども園に入園した年齢により( A 集団生活の経験年数 )が異なる園児がいることに配慮する等、0歳から小学校就学前までの一貫した教育及び保育を園児の発達や学びの連続性を考慮して展開していくこと。特に満3歳以上については入園する園児が多いことや同一学年の園児で編制される( B 学級 )の中で生活することなどを踏まえ 、家庭や他の保育施設等との連携や引継ぎを円滑に行うとともに、( C 環境 )の工夫をすること。
「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」第1章「総則」第3「幼保連携型認定こども園として特に配慮すべき事項」1参照。
経済的にめぐまれない貧困家庭の幼児に教育、医療、栄養および社会的サービスを含む総合的援助を提供する。小学校入学の時点で同一のスタートラインにたてるようあらかじめ格差を解消しておくことを目的としている。ジョンソン大統領によって始められたアメリカ合衆国の補償教育事業である。貧困の悪循環を断って、平等な教育の機会を提供するものである。
1 | ドルトン・プラン |
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2 | ヘッド・スタート計画 |
3 | 教育効果促進計画 |
4 | ウィネトカ・プラン |
5 | 教育優先地域計画 |
正解 2
アメリカ合衆国のヘッド・スタート計画に関する内容です。
ヘッド・スタート計画(プログラム)は、過去に教育原理と保育原理で何回か出題されていますので、テキストで確認しておきましょう。
幼稚園においては、生きる力の基礎を育むため、この章の第1に示す幼稚園教育の基本を踏まえ、次に掲げる資質・能力を一体的に育むよう努めるものとする。
・ 豊かな体験を通じて、感じたり、気付いたり、分かったり、できるようになったりする「( A )の基礎」
・ 気付いたことや、できるようになったことなどを使い、考えたり、試したり、工夫したり、表現したりする「( B )等の基礎」
・ 心情、意欲、態度が育つ中で、よりよい生活を営もうとする「( C )等」
1 | A 知識及び技能B 思考力、判断力、表現力C 学びに向かう力、人間性 |
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2 | A 知識及び技能B 学びに向かう力、人間性C 思考力、判断力、表現力 |
3 | A 思考力、判断力、表現力B 知識及び技能C 学びに向かう力、人間性 |
4 | A 思考力、判断力、表現力B 学びに向かう力、人間性C 知識及び技能 |
5 | A学びに向かう力、人間性B 思考力、判断力、表現力C 知識及び技能 |
正解 1
・ 豊かな体験を通じて、感じたり、気付いたり、分かったり、できるようになったりする「( A 知識及び技能 )の基礎」
・ 気付いたことや、できるようになったことなどを使い、考えたり、試したり、工夫したり、表現したりする「( B 思考力、判断力、表現力 )等の基礎」
・ 心情、意欲、態度が育つ中で、よりよい生活を営もうとする「( C 学びに向かう力、人間性 )等」
「幼稚園教育要領」第1章「総則」第2「幼稚園教育において育みたい資質能力及び幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」1参照。
「保育所保育指針」第1章の4「幼児教育を行う施設として共有すべき事項」(1)「育みたい資質・能力」と同じです。
1 | 学校評価の形態として、自己評価、学校関係者評価、第三者評価の3つが考えられる。 |
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2 | 教職員による自己評価を行うが、その結果を公表する義務はない。 |
3 | 幼稚園において、幼児がより良い教育活動を享受できるよう、学校運営の改善と発展を目指し、教育の水準の保証と向上を図ることが重要である。 |
4 | 学校評価の結果を踏まえ、各学校が自らその改善に取り組むとともに、評価の結果を学校の設置者等に報告することにより課題意識を共有することが重要である。 |
5 | 学校評価の実施そのものが自己目的化してしまわないよう、地域の実情も踏まえた実効性のある学校評価を実施していくことが何よりも重要である。 |
正解 2
1 〇 適切です。
2 × 不適切です。「幼稚園における学校評価ガイドライン」に「教職員による自己評価を行い、その結果を公表すること。」と記載されています。
3 〇 適切です。
4 〇 適切です。
5 〇 適切です。
1 | ODA |
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2 | OECD |
3 | MDGs |
4 | SDGs |
5 | ESD |
問10 正解 4
1 × 不適切です。 ODA (Official Development Assistance):政府開発援助
2 × 不適切です。 OECD(Organization for Economic Co-operation and Development)
:経済協力開発機構
3 × 不適切です。 MDGs(Millennium Development Goals):ミレニアム開発目標
4 〇 適切です。 SDGs(Sustainable Development Goals)
5 × 不適切です。 ESD(Education for Sustainable Development):持続可能な開発のための教育