平成30年度 保育試験 過去問題
この人物は女学校の教頭であったが、明治24年に発生した濃尾地震の被災孤児のための施設、「孤女学院」を開設し、女学校を退職した。その後、入所児童の中に知的障害のある少女がいたことがきっかけとなり、渡米して知的障害児教育を学んだ。また孤児院を、知的障害児を対象とした施設に転換し、施設名称の変更を行った。
1 | 石井十次 |
---|---|
2 | 石井亮一 |
3 | 留岡幸助 |
4 | 渋沢栄一 |
5 | 高木憲次 |
正解 2
石井亮一についての内容です。「弧女学院」「知的障害児」の等のキーワードから導きましょう。
1 | A 個別B 発達C 回復D 継続的支援 |
---|---|
2 | A 地域B 養育C 回復D 緊急的支援 |
3 | A 個別B 発達C 尊厳D 緊急的支援 |
4 | A 地域B 養育C 尊厳D 継続的支援 |
5 | A 個別B 発達C 尊厳D 継続的支援 |
正解 1
・家庭的養護と( A 個別 )化
・( B 発達 )の保障と自立支援
・( C 回復 )をめざした支援
・家族との連携・協働
・( D 継続的支援 )と連携アプローチ
・ライフサイクルを見通した支援
ABCD | |
1 | 〇〇〇〇 |
2 | 〇〇×× |
3 | 〇××〇 |
4 | ×〇〇〇 |
5 | ××〇× |
正解 4
A × 不適切です。「家庭における養育環境よりも集団で生活をおくれる環境で養育することを優先」が誤りです。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
ABCD | |
1 | 〇〇〇〇 |
2 | 〇〇×〇 |
3 | 〇×〇× |
4 | ×〇×〇 |
5 | ××〇× |
正解 4
A × 不適切です。苦情解決に際し第三者関与が求められている児童福祉施設は「乳児院・児童養護施設・障害児入所施設・児童発達支援センター・児童心理治療施設・児童自立支援施設」であり、すべての児童福祉施設に適用される規定ではありません。
B 〇 適切です。
C × 不適切です。「市町村長」ではなく「都道府県知事」です。
D 〇 適切です。
ABC | |
1 | 〇〇〇 |
2 | 〇〇× |
3 | 〇×〇 |
4 | ×〇× |
5 | ××〇 |
正解 5
A × 不適切です。被措置児童等への虐待行為に「経済的虐待」は含まれません。
B × 不適切です。被措置児童等自身による虐待被害の届出規定はあります。
C 〇 適切です。
ABC | |
1 | 〇〇〇 |
2 | 〇〇× |
3 | 〇×〇 |
4 | ×〇× |
5 | ××〇 |
正解 1
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
1 | 児童養護施設 |
---|---|
2 | 児童自立支援施設 |
3 | 児童心理治療施設 |
4 | 児童発達支援センター |
5 | 障害児入所施設 |
正解 3
記述は、児童心理治療施設に関する内容です。
ABCD | |
1 | 〇〇〇〇 |
2 | 〇〇×× |
3 | 〇×〇× |
4 | ×〇〇〇 |
5 | ×××〇 |
正解 3
A 〇 記述の通りです。
B × 誤りです。正しくは「他児と区別された「自分のもの」といえる玩具、食器、衣類、戸棚など個別化を図る。」です。
C 〇 記述の通りです。
D × 誤りです。正しくは「乳幼児が自分で食べようとする意欲を育てられるように、おいしい食事をゆっくりと、くつろいで楽しい雰囲気で食べることができる環境づくりや配慮を行う。」です。
【事例】
児童養護施設に勤務するJ保育士は、K君(15歳、男児)を担当して1か月である。親から身体的な虐待を受けた体験があるK君は、このところ自分より年下の子どもに暴言を吐いたり、学校でも友人とトラブルが絶えない状況である。
【設問】
J保育士のK君に対する対応として不適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
A K君の言動は、過去のトラウマ体験が原因であると判断してK君の行動を容認する。
B K君の言動を家族との関係から捉えて考えてみる。
C K君の対応を、愛着対象である自分にすべて任せてほしいと施設長に申し出る。
D K君の強み(ストレングス)に注目して支援する。
E K君の言動の理由について、施設と児童相談所とのケース会議の際にK君を担当している児童心理司とともに検討する。
1 | A B |
---|---|
2 | A C |
3 | B D |
4 | C E |
5 | D E |
正解 2
A × 不適切です。心理の専門家ではない保育士が、K君の言動をトラウマ体験が原因と判断する事は適切ではありません。
B 〇 適切です。
C × 不適切です。施設長や外部の専門家等幾つかの職種や立場が相互に連携し合いながら対応することが大切です。
D 〇 適切です。
E 〇 適切です。
【事例】
Mちゃん(1歳2か月、女児)は母親と2人暮らしで、母親が夜、家を空けることが頻繁にあったため、半年前に児童相談所で一時保護された。児童相談所は母親による虐待(ネグレクト)と判断し、乳児院への措置が決定された。母親は、Mちゃんの入所後 一度も面会に来なかったが、ある日突然施設を訪れ、Mちゃんを引き取りたいと乳児院 に申し出た。
【設問】
この乳児院の家庭支援専門相談員が最初に行うべき対応として、最も適切な記述を一つ選びなさい
1 | 虐待を理由に入所した子どもは、法律上、家庭に帰すことができないという規定があることを母親に伝える。 |
---|---|
2 | 親権を有する母親の意思を尊重し、家庭引き取りの手続きを行う。 |
3 | 引き取りに関する話は、児童相談所の児童福祉司が担当すべき事柄であり、乳児院は関与してはいけないため、児童相談所に行くように勧める。 |
4 | 母娘2人での生活は困難と判断し、母子生活支援施設の利用を勧める。 |
5 | 母親が引き取りを希望する理由や母親の生活の状況について、母親の気持ちに寄り添いながら話を聴く。 |
正解 5
1 × 不適切です。このような規定はありません。
2 × 不適切です。尊重すべきは「母親の意思を尊重」ではなく「Mちゃんの最善の利益」です。
3 × 不適切です。このような規定はありません。
4 × 不適切です。「母娘2人での生活は困難と判断」したり、「母子生活支援施設の利用を勧め」たりすることは、乳児院の一職員の行うべき対応ではありません。
5 〇 記述の通りです。