令和4年度 保育試験 過去問題
ABCD | |
1 | 〇〇〇× |
2 | 〇〇×× |
3 | 〇×〇× |
4 | ×○×〇 |
5 | ××○○ |
正解 1
A~C 〇 適切です。
D × 不適切です。「代替養育は原則として永続的解決までの一時的なもの」とあります。
・ 子どもを( A )として尊重する。子どもが自分の気持ちや意見を素直に表明することを保障するなど、常に子どもの( B )に配慮した養育・支援を行う。
(中略)
・ 子どもに対しては、( A )であることや守られる権利について、( C )などを活用し、子どもに応じて、正しく理解できるよう随時わかりやすく説明する。
A B C | |
1 | ア ウ オ |
2 | ア エ オ |
3 | ア エ カ |
4 | イ ウ オ |
5 | イ エ カ |
正解 2
・ 子どもを( A:ア 権利の主体 )として尊重する。子どもが自分の気持ちや意見を素直に表明することを保障するなど、常に子どもの( B:エ 最善の利益 )に配慮した養育・支援を行う。
(中略)
・ 子どもに対しては、( A:ア 権利の主体 )であることや守られる権利について、( C:権利ノート )などを活用し、子どもに応じて、正しく理解できるよう随時わかりやすく説明する。
1 | 入所理由は「経済的理由による」が最も多い。 |
---|---|
2 | 在所期間は「10 年以上」が最も多い。 |
3 | 母子世帯になった理由は、「未婚の母」が最も多い。 |
4 | 平均所得金額(不明を除く)はおおよそ「166 万円」である。 |
5 | 母の従業上の地位は、「常用勤労者」が最も多い。 |
正解 4
1 × 不適切です。入所理由は「配偶者からの暴力(50.7%)」が最も多く、次いで「経済的理由による(12.8%)」、「住宅事情による(16.4%)」です。
2 × 不適切です。在所期間は「5年未満(87.1%)」が大部分を占め、「5年未満」の中でも「1年未満(33.1%)」、「1年(23.9%)」となっています。
3 × 不適切です。母子世帯になった理由は「離婚(56.9%)」が最も多く、次いで「未婚の母(16.0%)」です。
4 〇 適切です。平均所得金額は、「不明」を除いた分について、165万9千円です。
5 × 不適切です。就業している母の従業上の地位は「臨時・日雇・パート(46.0%)」が最も多く、次いで「常用勤労者(16.5%)」です。
1 | 児童養護施設 |
---|---|
2 | 児童自立支援施設 |
3 | 乳児院 |
4 | 母子生活支援施設 |
5 | 児童心理治療施設 |
正解 4
1~3 〇 義務づけられています。
4 × 義務づけられていません。母子生活支援施設には、母子支援員、嘱託医、少年を指導する職員及び調理員が配置されています。(児童福祉施設の設備及び運営に関する基準 第4章 第27条)
5 〇 義務づけられています。
ABCD | |
1 | ○○×× |
2 | ○××× |
3 | ×○×○ |
4 | ××○○ |
5 | ××○× |
正解 2
A 〇 適切です。一時保護は、警察署や福祉事務所、医療機関などにも委託することができます。
B × 不適切です。「2週間」ではなく「2か月」です。(児童福祉法 第33条第3項)
C × 不適切です。一時保護期間中は学校に通えませんが、このような規定はありません。
D × 不適切です。子どもの安全確保のために必要と認められる場合には、子どもや保護者の同意を得なくても一時保護を行うことができます。(一時保護ガイドライン)
ABC | |
1 | ○○× |
2 | ○×○ |
3 | ○×× |
4 | ×○○ |
5 | ××× |
正解 5
A × 不適切です。自立支援計画は、すべての入所児童に対して個別に策定されます。
B × 不適切です。「子どものいわゆる問題行動や短所の指摘にとどまることのないよう留意」としています。
C × 不適切です。自立支援計画は、子ども本人、保護者、児童相談所及び関係機関の意見や協議などを踏まえ策定されます。
D 〇 適切です。
1 | A B |
---|---|
2 | A C |
3 | A D |
4 | B D |
5 | C D |
正解 3
A 〇 適切です。
B × 不適切です。「施設における他の専門職種との多職種連携を強化するなどにより、心理的支援に施設全体で有効に取り組む」としています。
C × 不適切です。「治療的な援助の方法について施設内で研修を実施する」としています。
【事例】
Xちゃん(3歳、女児)は、父からの母に対する身体的暴力を理由に、母と共に母子生活支援施設に入所することとなった。暴力被害の可能性が引き続きあることから、父には施設に入所していることや居住場所を伝えていない。母は離婚の意向を示している。また、母は緊急で逃げ出してきたため、経済的に困窮している。さらに暴力の影響により働ける状況にはなく、うつ病と診断され、心療内科に通っている。
【設問】
次のうち、適切なものを一つ選びなさい。
1 | 母が働いていないため、保育所の利用はできず、Xちゃんは母子生活支援施設内で保育を受ける必要がある。 |
---|---|
2 | 母子生活支援施設入所中は生活保護費の受給ができないため、母子生活支援施設がXちゃん母子の生活に必要な費用を支出する。 |
3 | 暴力の被害にあう可能性があるため、裁判所から父に対して接近禁止命令などの保護命令を出してもらうように職員に協力してもらい手続きをすることができる。 |
4 | Xちゃんにとって実の両親と暮らすことは最善の利益になることから、母子生活支援施設の職員は父母の関係改善を支援方針とする必要がある。 |
5 | 母子生活支援施設の入所期間は法律で2年以内と定められていることから、2年間で母子で自立した生活ができるように施設は支援する必要がある。 |
正解 5
A × 不適切です。「子ども一人一人の養育・支援の実施状況を適切に記録する」としています。
B × 不適切です。「子どもや家庭の状況の把握に努め、退所後の記録を整備する」としています。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
【事例】
Yくん(4歳、男児)は、食事が与えられないなどのネグレクトを理由に児童養護施設に入所して半年になる。両親共に養育拒否の意向を示し、また他に養育できる親族等がいないため、児童相談所は児童養護施設に入所後に措置変更し、養育里親に委託をするとの方針を立てた。里親委託に対して、両親は同意している。その後、委託候補の夫婦が決まり、夫婦とYくんの交流が始まった。Yくんには施設の担当職員が里親について事前に丁寧に説明をした後、週末に園内で顔合わせをして、公園に出かけるという交流を行った。交流後にYくんは、「とても楽しかった」「おばちゃんのお家に遊びに行ってみたい」と前向きな反応を示した一方、「お母さんに会いたい」と実親を思い出し泣き出す場面が見られた。
【設問】
次のうち、「里親委託ガイドライン」(平成 30 年3月 厚生労働省)に照らした際、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 両親共に養育拒否の意向を示しているが、子どもは実親の元で暮らすことが最優先されるため、里親委託を方針としたのは不適切である。
B 里親候補であることを伝えることは、委託がうまくいかなかった場合にダメージとなる可能性があるため、Yくんには里親委託が検討されていることは伏せて交流すべきである。
C 「お母さんに会いたい」というYくんの意向を尊重し、方針を変更し、実親との家族再統合に切り替える。
D 担当保育士はYくんの気持ちに寄り添いつつ、里親との交流を継続した。
ABCD | |
1 | 〇〇〇○ |
2 | 〇〇×× |
3 | 〇×〇○ |
4 | ×○〇× |
5 | ×××〇 |
正解 3
1 × 不適切です。母親が働いていなくても保育所の利用は可能です。
2 × 不適切です。母子生活支援施設入所中も生活保護費は受給できます。
3 〇 適切です。
4 × 不適切です。父親からのDVで入所しているので、父母の関係改善は不適切です。
5 × 不適切です。母子生活支援施設に入所期間は特に定められていません。
ABCD | |
1 | 〇〇×〇 |
2 | 〇×〇〇 |
3 | ×〇〇× |
4 | ×〇×〇 |
5 | ××〇× |
正解 5
A × 不適切です。養育拒否の意向を示している実親の元で暮らすことは不適切です。
B × 不適切です。里親委託ガイドラインに「子ども担当職員は、子どもに対し、面会についての事前説明や、里親や里親家庭についての紹介をした上で、里親との面会がうまく進むよう支援する。」とあります。
C × 不適切です。子どもの気持ちを尊重することは適切ですが、養育拒否の意向を示している実親との家族再統合は不適切です。
D 〇 適切です。