平成31年度 保育試験 過去問題
ア 健康な心と体
保育所の( A )の中で、( B )をもって自分のやりたいことに向かって心と体を十分に働かせ、( C )をもって行動し、自ら健康で( D )な生活をつくり出すようになる。
1 | A 生活B 充実感C 好奇心D 安全 |
---|---|
2 | A 活動B 充実感C 好奇心D 安全 |
3 | A 生活B 達成感C 見通しD 幸福 |
4 | A 活動B 達成感C 見通しD 幸福 |
5 | A 生活B 充実感C 見通しD 安全 |
正解 5
ア 健康な心と体
保育所の( A 生活 )の中で、( B 充実感 )をもって自分のやりたいことに向かって心と体を十分に働かせ、( C 見通し )をもって行動し、自ら健康で( D 安全 )な生活をつくり出すようになる。
ABCD | |
1 | 〇〇〇× |
2 | 〇〇×〇 |
3 | 〇〇×× |
4 | ×〇×〇 |
5 | ××〇〇 |
正解 3
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C × 不適切です。個人差があるため発達の順番が前後したり、飛ばしたり、遅れたりすることはありますが、一般的にはいはいの後すぐに一人歩きではなく、はいはい → つかまり立ち → つたい歩き → 一人歩きとなります。
D × 不適切です。身長の伸びるピークは「生まれてから1歳頃まで」「思春期」です。幼児期~小学校低学年ではゆっくり増加し、小学校高学年では急速に増加します。
1 | 発熱は、生体の防御反応として、免疫機構が病原体と戦っているサインである。 |
---|---|
2 | 体温には日内変動がある。発熱時も朝方に上昇し、夕方から夜間に下がることが多い。 |
3 | 発熱が続くと、食欲が低下して水分も摂らなくなることがある。 |
4 | 不感蒸泄も盛んになって体の水分が奪われ、脱水に陥りやすくなる。 |
5 | 哺乳・食事の直後、泣いた後、体をよく動かした後などは、病気でない時でも熱が高めになることもある。 |
正解 2
1 〇 適切です。
2 × 不適切です。体温は1日のうちで早朝が最も低く、しだいに上がり、夕方が最も高くなります。
3 〇 適切です。
4 〇 適切です。
5 〇 適切です。
1 | 市町村の保健センターで行われる乳幼児健診の受診率は、「平成28年度地域保健・健康増進事業報告の概況」(平成30年3月7日 厚生労働省)によると約7割である。 |
---|---|
2 | 保育所で行う健診の結果は、保護者に伝えるようにする。 |
3 | 保育所は、保護者に市町村の乳幼児健診を受けるように勧め、その結果の報告を働きかける。 |
4 | 保育所での健診の項目は、幼稚園でのそれとほぼ同様である。 |
5 | 保育所の健診では、保育士は保護者の質問を医師に伝え、適切な判断や助言を受ける。 |
正解 1
1 × 不適切です。「平成28年度地域保健・健康増進事業報告の概況」での乳幼児健診の受診率は、1~2か月児が85.7%、3~5か月児が95.6%、6~8か月児が83.2%、9~12か月児が83.7%なので、8割以上です。
2 〇 適切です。
3 〇 適切です。
4 〇 適切です。
5 〇 適切です。
※「地域保健・健康増進事業報告の概況」は平成30年版が最新です。乳幼児健診の受診率は、1~2か月児が86.8%、3~5か月児が95.8%、6~8か月児が84.7%、9~12か月児が84.5%、1歳6か月児が96.5%、3歳児が95.9%、4~6歳児が81.8%なので、8割以上です。
ABCD | |
1 | 〇〇〇〇 |
2 | 〇〇×〇 |
3 | 〇×〇〇 |
4 | 〇××〇 |
5 | ×××× |
正解 4
A 〇 適切です。
B × 不適切です。子どもの健康状態の把握は、嘱託医と歯科医による定期的な健康診断に加え、保育士等による毎日の子どもの心身の状態の観察、さらに保護者からの子どもの状態に関する情報提供によって総合的に行う必要があります。「保育所保育指針」第3章「健康及び安全」1「子どもの健康支援」(1)「子どもの健康状態並びに発育及び発達状態の把握」ア イ参照。
C × 不適切です。母子健康手帳の活用の際には、保護者の了解を得る必要があります。
D 〇 適切です。
ABCD | |
1 | 〇〇〇〇 |
2 | 〇〇〇× |
3 | 〇〇×× |
4 | ×××〇 |
5 | ×××× |
正解 3
A 〇 記述の通りです。
B 〇 記述の通りです。
C × 誤りです。百日咳の病原体は、百日咳菌です。
D × 誤りです。伝染性紅斑の病原体は、ヒトパルボウイルスです。コクサッキーウイルスはヘルパンギーナ(水泡性口峡炎)の病原体です。
1 | 寝返り ――――――――― 6~7か月 |
---|---|
2 | おすわり ―――――――― 9~10か月 |
3 | 一人歩き ―――――――― 12~14か月 |
4 | 両足でピョンピョン ――― 2歳 |
5 | でんぐり返し ―――――― 4歳 |
正解 2
1 〇 適切です。
2 × 不適切です。おすわりができるようになるのは、生後6~7か月頃です。
3 〇 適切です。
4 〇 適切です。
5 〇 適切です。
子どもが倒れて意識がなく、呼吸がみられないときは( A )を行い、( B )を装着し音声指示とランプの点滅に従って操作する。普段通りの呼吸があるときは( C )をみながら応援・救急隊を待つ。
1 | A 胸骨圧迫B 自動体外式除細動器C 様子 |
---|---|
2 | A 背部叩打B 自動体外式除細動器C 心拍 |
3 | A 胸骨圧迫B 人工呼吸用マスクC 様子 |
4 | A 胸骨圧迫B 人工呼吸用マスクC 心拍 |
5 | A 背部叩打B 人工呼吸用マスクC 様子 |
正解 1
子どもが倒れて意識がなく、呼吸がみられないときは( A 胸骨圧迫 )を行い、( B 自動体外式除細動器 )を装着し音声指示とランプの点滅に従って操作する。普段通りの呼吸があるときは( C 様子 )をみながら応援・救急隊を待つ。
自動体外式除細動器=AEDです。
1 | 乳児では、アトピー性皮膚炎と診断されることは稀である。 |
---|---|
2 | 食物アレルギーがあると、アトピー性皮膚炎になる。 |
3 | アトピー性皮膚炎の症状の特徴は、かゆみである。 |
4 | アトピー性皮膚炎のある園児は、プールに入れない。 |
5 | アトピー性皮膚炎のある園児は、とくにかぶれやすいので、遊具やおもちゃの材質はプラスチックを避けるのが良い。 |
正解 3
1 × 不適切です。乳児でもアトピー性皮膚炎と診断されます。
2 × 不適切です。食物アレルギーの関与するアトピー性皮膚炎もありますが、食物アレルギーがあるとアトピー性皮膚炎になるとは限りません。
3 〇 適切です。
4 × 不適切です。必ずしもアトピー性皮膚炎だからといってプールを控える必要はありませんが、プールの消毒の塩素はアトピー性皮膚炎の症状を悪化させることがあり、症状が強い場合には医師との相談が必要です。プール後は充分にシャワーを使用します。とびひのときはプールの使用はしません。
5 × 不適切です。プラスチックはかぶれの原因とはなりません。
1 | ゆっくり落ち着いて食べることができるよう子どもの意志にあったタイミングで与える。 |
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2 | 子どもの口に合った量で与える。(1回で多くの量を詰めすぎない) |
3 | 食べ物を飲み込んだことを確認する。(口の中に残っていないか注意する) |
4 | 汁物などの水分を適切に与える。 |
5 | 食べ方に注意が必要な食材は、食べさせないようにする。 |
正解 5
1 〇 適切です。
2 〇 適切です。
3 〇 適切です。
4 〇 適切です。
5 × 不適切です。ガイドラインの中に、設問の記述はありません。
ABCDE | |
1 | 〇〇××〇 |
2 | 〇×〇〇× |
3 | 〇××〇〇 |
4 | ×〇〇〇× |
5 | ×〇〇×〇 |
正解 ー(全員正解)
発達障害者支援法において、「発達障害」は「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」と定義されています。その他、トゥレット障害(症候群)と発達性協調運動障害も発達障害に含まれます。
ABCD | |
1 | 〇〇〇× |
2 | 〇〇×× |
3 | ×〇〇× |
4 | ××〇〇 |
5 | ×××〇 |
正解 4
A × 不適切です。周囲からの刺激を極力少なくするようにします。
B × 不適切です。指示をくりかえすことは適切ですが、大きな声は逆効果です。できるだけ耳の近くでゆっくりとわかるまで小さな声で何度も話す方が効果的です。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
ABC | |
1 | 〇〇〇 |
2 | 〇〇× |
3 | ×〇〇 |
4 | ××〇 |
5 | ××× |
正解 1
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
性別違和(性同一性障害)の子どもと接する際には、その子が困っている原因を慎重に見定めてサポートする必要があります。
ABCD | |
1 | 〇〇〇〇 |
2 | 〇×〇〇 |
3 | 〇××〇 |
4 | ×〇×× |
5 | ×××× |
正解 5
A × 不適切です。分娩後の女性のおよそ10~15%に産後うつが起こります。
出産直後の急激なホルモンの変化によっておこるのは「マタニティブルーズ」です。出産~産後1か月ほどの間に起こる、一時的な気分の落ち込みや心の不安定な状態のことを指します。誰にでも起こりうることで、症状が一過性というのが特徴です。
B × 不適切です。産後うつ病は産褥期の精神障害の一つであり,分娩後2~4週後に始まることが多いです。
C × 不適切です。心理学的および社会的要因も関連があります。
D × 不適切です。子どもの認知と社会・情緒的発達に悪影響を与えることが明らかになっています。
ABCDE | |
1 | 〇〇〇〇〇 |
2 | 〇×〇〇× |
3 | 〇×××〇 |
4 | ×〇××〇 |
5 | ××〇〇× |
正解 2
A 〇 適切です。
B × 不適切です。ペーパーバッグ法は、血液中の二酸化炭素が過剰に増え過ぎて酸素が欠乏し危険であることから、近年では行われなくなりました。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
E × 不適切です。ヒトの血液は中性に保たれていますが、二酸化炭素が減ることで急激に血液がアルカリ性に傾き、体内の細胞が正常に働くために必要な電解質のバランスが崩れることで、しびれや意識障害などの症状を来たすことがあります。
1 | 消毒用アルコールは多種類の病原体に効果があるため、よく用いられる。原液を2倍に薄めて使う。 |
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2 | 消毒用アルコールは手指や、遊具、便器、トイレのドアノブなどに用いるが、ゴム製品や合成樹脂製品(おもちゃなど)は浸け置きして消毒する。 |
3 | 逆性石鹸は、ウイルスにも効果があるため、手指を含めて室内にある物品を消毒するのに用いる。 |
4 | 次亜塩素酸ナトリウムは、ノロウイルスを含めて多くのウイルス、細菌、一部の真菌に効果があるが、金属には使えない。 |
5 | 次亜塩素酸ナトリウムで消毒する時は、市販の漂白剤(塩素濃度約6%)を30倍に希釈して用いる。 |
正解 4
1 × 不適切です。消毒用アルコールは、希釈せず原液のまま使います。
2 × 不適切です。消毒用アルコールは、ゴム製品や合成樹脂製品は、変質や劣化が認められるので、浸け置きはしません。
3 × 不適切です。逆性石鹸は、エンベロープを持たないウイルスに対する殺菌作用は弱いです。
4 〇 適切です。
5 × 不適切です。市販の漂白剤(6%)を200~300倍に希釈して使用します。
1 | 監視者は監視に専念する。 |
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2 | 監視エリア全域をくまなく監視する。 |
3 | 動かない子どもや不自然な動きをしている子どもを見つける。 |
4 | 十分な監視体制の確保ができない場合は、プール活動の時間を短くして実施する。 |
5 | 時間的余裕をもってプール活動を行う。 |
正解 4
1 〇 適切です。
2 〇 適切です。
3 〇 適切です。
4 × 不適切です。「十分な監視体制が確保できない場合については、プール活動の中止も選択肢とする」と記載されています。
5 〇 適切です。
1 | インフルエンザ(特定鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症を除く)では、発症した後3日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで。 |
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2 | 百日咳では、特有の咳が消失するまで又は5日間の適正な抗菌性物質製剤による治療が終了するまで。 |
3 | 麻しんでは、解熱した後5日を経過するまで。 |
4 | 風しんでは、発しんが消失し、解熱するまで。 |
5 | 水痘では、すべての発しんが消失するまで。 |
正解 2
1 × 不適切です。「発症した後3日を経過」ではなく「発症した後5日を経過」です。
2 〇 適切です。
3 × 不適切です。「解熱した後5日を経過」ではなく「解熱した後3日を経過」です。
4 × 不適切です。「発しんが消失し、解熱するまで」ではなく「発しんが消失するまで」です。
5 × 不適切です。「すべての発しんが消失するまで」ではなく「すべての発しんが痂皮化するまで」です。
1 | 保育中の子どもの心身の状態については、特に問題のない場合は1週間に一度、まとめて保護者に報告するとともに、留意事項などについては必要に応じて助言する。 |
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2 | 保育中に発熱などの異常が認められた場合、また傷害が発生した場合には、まず嘱託医やかかりつけ医等の指示を受け、対応することを優先する。状態が落ち着いてから保護者に連絡する。 |
3 | 長期の観察によって、疾病や障害の疑いが生じた時には、保護者に伝えるとともに、嘱託医や専門機関と連携しつつ、対応について話し合い、それを支援していくことが必要である。 |
4 | 疾病や傷害発生時、虐待などの不適切な養育が疑われる時などは、担任保育士の判断で直ちに保健所または児童相談所に届け出る必要がある。 |
5 | 看護師等が配置されている場合、看護師は乳児への専門的対応を行う。 |
正解 3
1 × 不適切です。保育中の子どもの様子は、日々必要に応じて保護者に報告します。
2 × 不適切です。保育中の異常や傷害が発生した場合には、速やかに保護者に連絡します。
3 〇 適切です。
4 × 不適切です。虐待などの不適切な養育が疑われる時などは、担当保育士が直ちに保健所又は児童相談所に届け出るのではなく、保育所全体で状況を把握し、対応します。
5 × 不適切です。看護師は乳児だけではなく、保育所全体の健康と衛生(「子どもの健康」「職員の健康」「保護者・家庭の健康」)を守ります。
1 | SIDSとは、乳幼児にみられる原因不明の窒息による突然死である。 |
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2 | SIDSの日本での発症頻度はおおよそ出生6,000~7,000人に1人と推定され、多くは生後1歳以上で発症する。 |
3 | SIDSは、主として睡眠中に発症する。 |
4 | SIDSの診断は、解剖が実施されない場合は死亡状況調査に基づいて行う。 |
5 | SIDSの乳幼児では、何らかの基礎疾患があるため、それによる死亡であるかどうかの区別が重要である。 |
正解 3
1 × 不適切です。SIDSは、何の予兆や既往歴もないまま乳幼児が死に至る原因のわからない病気であり、窒息などの事故とは異なります。
2 × 不適切です。日本での発症頻度はおおよそ出生6,000~7,000人に1人と推定され、生後2か月~6か月に多く、稀には1歳以上で発症することがあります。
3 〇 適切です。
4 × 不適切です。診断は、剖検および死亡状況調査に基づいて行います。やむをえず解剖がなされない場合および死亡状況調査が実施されない場合は、診断が不可能です。
5 × 不適切です。SIDSはそれまでの健康状態および既往歴からその死亡が予測できないものです。