平成29年度 保育試験 過去問題
正解 2
1 × 不適切です。水痘は平成26年10月1日から定期接種となりました。
2 〇 適切です。
3 × 不適切です。乳幼児のインフルエンザ接種は任意です。65歳以上は定期接種です。
4 × 不適切です。乳幼児の肺炎球菌ワクチン接種は定期接種です。
5 × 不適切です。B型肝炎ワクチン接種の目的は、母子感染予防のみでなく、B型肝炎ウイルスが引き起こす様々な病気を予防するためでもあります。
正解 1
1 〇 適切です。
2 × 不適切です。乳児とは1歳未満の児童なので、分子を2歳未満としている時点で×と判断できます。
乳児死亡率=(年間乳児死亡数÷年間出生数)×1000
3 × 不適切です。新生児とは出生後28日を経過していない乳児のことなので、分子を30日としている時点で×と判断できます。
新生児死亡率=(年間新生児死亡数÷年間出生数)×1000
4 × 不適切です。周産期とは妊娠満22週以後から生後7日未満の期間をさすので、分子を妊娠満22週以後としている時点で×と判断できます。
周産期死亡率={年間周産期死亡数÷(年間出生数+年間の妊娠満22週以後の死産数)}×1000
5 × 不適切です。妊産婦死亡率とは 妊産婦死亡とは、妊娠中および妊娠終了後満42日未満の間に妊娠・出産に関連する病気(産褥感染症など)が原因で死亡してしまった妊婦のことを言い、妊婦10万人中の死亡割合のことを「妊産婦死亡率」と言います。
妊産婦死亡率={年間の妊産婦死亡数÷年間出産数(出生数+死産数)または年間出生数}×100000
ABCD | |
1 | 〇〇×× |
2 | 〇×〇× |
3 | ×〇×〇 |
4 | ××〇〇 |
5 | ××〇× |
正解 2
A 〇 適切です。
B × 不適切です。39℃の高熱の発熱の場合は、機嫌がよくても医療機関への受診が必要です。
C 〇 適切です。
D × 不適切です。測定した数値のみで発熱と判断するのではなく平熱も考慮する必要があります。寒がってないかぎり体温を下げようとするほうが適切です。
保育園児がかかる主なアレルギー疾患には、乳児期から問題になるアトピー性皮膚炎、( A )、さらに幼児期から次第に増える( B )、アレルギー性結膜炎および( C )などがある。
これらのアレルギー疾患の中でも、( B )、アレルギー性結膜炎および( C )は、( D )の保育所生活における注意や指示が明確に示されれば、その指示に従って保育所生活を送ることには大きな問題は起こってこない。
1 | A 気管支喘息B 食物アレルギーC アレルギー性鼻炎D 保護者 |
---|---|
2 | A 食物アレルギーB アレルギー性鼻炎C 気管支喘息D 主治医 |
3 | A 食物アレルギーB 気管支喘息C アトピー性湿疹D 看護師 |
4 | A 気管支喘息B アレルギー性鼻炎C 食物アレルギーD 主治医 |
5 | A アレルギー性鼻炎B 気管支喘息C アトピー性湿疹D 保護者 |
正解 2
保育園児がかかる主なアレルギー疾患には、乳児期から問題になるアトピー性皮膚炎、( A 食物アレルギー )、さらに幼児期から次第に増える( B アレルギー性鼻炎 )、アレルギー性結膜炎および( C 気管支喘息 ) などがある。
これらのアレルギー疾患の中でも、( B アレルギー性鼻炎 )、アレルギー性結膜炎および( C 気管支喘息 )は、( D 主治医 )の保育所生活における注意や指示が明確に示されれば、その指示に従って保育所生活を送ることには大きな問題は起こってこない。
1 | A B |
---|---|
2 | A D |
3 | B C |
4 | C E |
5 | D E |
正解 4
A × 不適切です。誤飲とは、食物以外のものを誤って飲み込んでしまうことをいいます。異物が気道に入ることは、誤嚥といいます。
B × 不適切です。嘔吐物処理後のエプロンなどをそのまま洗濯することは、感染を拡大してしまう可能性があるので適切ではありません。
C 〇 適切です。
D × 不適切です。下痢の原因には、ウイルスや細菌などによる感染症やストレス、消化不良、薬の服用などもあります。
E 〇 適切です。
正解 3
1 〇 適切です。
2 〇 適切です。
3 × 不適切です。保育所での健診は「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」に基づき実施されるものです。市町村による健診は「母子保健法」に基づき実施されるものですので代わりにはなりません。
4 〇 適切です。
5 〇 適切です。
正解 4
1 × 不適切です。子どもの年齢に応じた測定方法で計測する必要があります。立位と仰臥位で測った場合では、仰臥位で計測したほうが立位で計測するよりも高くなります。
2 × 不適切です。生後数日の新生児は、生理的体重減少がみられることが一般的です。
3 × 不適切です。脳性麻痺の子どもの頭囲は、一般的に正常値より小さいという特徴があります。
4 〇 適切です。
5 × 不適切です。肥満度―10%はやせすぎとはいえません。文部科学省の学校保健統計調査では、肥満度―20%以下の児童を痩身傾向児としています。
1 | 【運動機能】首のすわり【90%以上が可能である年月齢】月齢生後4~5か月未満の乳児 |
---|---|
2 | 【運動機能】ねがえり【90%以上が可能である年月齢】月齢生後4~5か月未満の乳児 |
3 | 【運動機能】ひとりすわり【90%以上が可能である年月齢】月齢生後9~10か月未満の乳児 |
4 | 【運動機能】はいはい【90%以上が可能である年月齢】月齢生後9~10か月未満の乳児 |
5 | 【運動機能】ひとり歩き【90%以上が可能である年月齢】月齢生後1年3~4か月未満の乳児 |
正解 2
ねがえりが90%以上の子どもにみられるのは、生後6~7か月です。
正解 1
1 × 不適切です。お腹にいる間は胎盤から、誕生後は母乳から免疫をもらうおかげで、生後6か月ぐらいまではそれ以後よりも感染症にかかりにくいという特徴があります。
2 〇 適切です。
3 〇 適切です。
4 〇 適切です。
5 〇 適切です。
正解 ―
平成30年に保育所保育指針が改定されました。
“第5章「健康及び安全」の4「健康及び安全の 実施体制等」”は“第3章「健康及び安全」”に変更となり、設問の該当箇所は削除となりました。
【事例】
5歳の女児。周産期に問題はなく、3歳までの乳幼児健診では、身体発育、運動および言語発達に関して異常を指摘されたことはなかった。4歳で保育所に入所したが、保育所では保育士やほかの園児と全く喋らなかった。ただし会話はないものの、ほかの園児と一緒に遊び、保育士の指示に従って行動することはできた。自宅で家族との会話には問題がないため、両親は保育所から指摘を受けるまで、気づかなかったという。
【設問】
この子どもで最も疑われる精神医学的問題を一つ選びなさい。
1 | 知的障害 |
---|---|
2 | 広汎性発達障害 |
3 | 吃音 |
4 | 選択性緘黙 |
5 | 受容性言語障害 |
正解 4
保育所では全く喋らないが、自宅で家族とは問題なく話している様子から、選択性緘黙が疑われます。
1 | A B |
---|---|
2 | A C |
3 | B D |
4 | C E |
5 | D E |
正解 1
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C × 不適切です。就学後も排尿が未自立なのは、非器質遺尿症の場合もあります。
D × 不適切です。夜間に覚醒させ排尿させるのは不適切です。
E × 不適切です。厳しく注意することは、夜尿を解決する上では逆効果となります。
【事例】
6歳男児。幼稚園で職員や他児に向かって頻繁に「ばか」「かす」という暴言を吐く。家庭でも同様の行為が見られ、保護者も戸惑っている。
【設問】
次のうち、この子どもで疑われる精神医学的問題として正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A ド・ラ・トゥレット症候群
B 反抗挑戦性障害
C 身体化障害
ABC | |
1 | 〇〇× |
2 | 〇×〇 |
3 | 〇×× |
4 | ×〇〇 |
5 | ×〇× |
正解 1
A 〇 記述の通りです。
B 〇 記述の通りです。
C × 誤りです。身体化障害とは、さまざまな身体の不調が長く続くのに、これといった病気が見つからない障害です。
ABCDE | |
1 | 〇〇×〇× |
2 | 〇〇××〇 |
3 | 〇×〇×〇 |
4 | ×〇〇×〇 |
5 | ××〇〇× |
正解 4
A × 不適切です。知的発達症の危険因子として、染色体異常、脳形成異常、母体疾患、アルコールや薬物といった環境の影響などがあげられますが、染色体異常が原因の約80%という高い割合ではありません。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D × 不適切です。局限性学習症/限局性学習障害(SLD)は、知的発達の遅れを伴うものではありません。
E 〇 適切です。
DSM-5は、米国精神医学会が発行する「精神疾患の診断・統計マニュアル」の最新版のことです。
【事例】
6歳の男児。4歳頃に保育所で両目を頻繁に瞬きする動作がみられ、眼科医院を受診したが、異常は指摘されず、この動作は2か月程度で消失した。6歳になって両目の瞬きに加え、鼻をふくらませる、急に首を振るなどの奇妙な動作が続くようになった。また頻繁にせき払いのような発声が出現するようになった。
【設問】
この子どもに最も疑われる精神医学的問題についての以下の記述のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 自分の意志では、この症状の発生を短時間ですら抑制できない。
B 夜間睡眠時に症状が悪化する。
C 保護者の厳しいしつけや、家族の不和などの家庭環境の問題が唯一の病因である。
D これらの症状が増悪すると、全身のけいれんがみられる。
E 周りの子どもにからかわれるため、保育士は、症状が出るたびに注意するとよい。
ABCDE | |
1 | 〇〇××〇 |
2 | 〇×〇〇× |
3 | 〇×××〇 |
4 | ×〇〇〇× |
5 | ××××× |
正解 5
A × 不適切です。チックは、指摘されればある程度抑えることができる場合もあります。
B × 不適切です。睡眠中は症状が消失するのが一般的です。
C × 不適切です。チック症の原因は正確には解明されていませんが、大脳の基底核においてドーパミン系神経が過活動を起こしていることが原因になっているという説があります。家庭環境の問題が唯一の病因ではありません。
D × 不適切です。チックの症状が悪化したからといって、全身けいれんがみられるわけではありません。
E × 不適切です。症状が出るたびに注意することは男児にとってストレスとなる可能性があり、不適切です。
ABCD | |
1 | 〇〇〇〇 |
2 | 〇〇〇× |
3 | 〇×〇× |
4 | ×〇×〇 |
5 | ××〇〇 |
正解 1
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
いずれも適切な内容だということが判断しやすかったでしょう。
【手洗いの方法】
・ 液体石けんを泡立て、(a)手のひらをよくこする。
・ 手の甲を伸ばすようにこすり、(b)指先、つめの間を念入りにこする。
・ (c)両指を合体し、指の間を洗い、親指を反対の手でにぎり、ねじり洗いをする。
・ 手首も洗った後で、(d)最後によくすすぎ、その後よく乾燥させる。
abcd | |
1 | 〇〇〇〇 |
2 | 〇〇×× |
3 | 〇××〇 |
4 | ××〇〇 |
5 | ××〇× |
正解 1
A 〇 記述の通りです。
B 〇 記述の通りです。
C 〇 記述の通りです。
D 〇 記述の通りです。
正解 3
1 〇 適切です。
2 〇 適切です。
3 × 不適切です。インフルエンザは、発熱した後5日を経過し、かつ、解熱後2日(幼児は3日)を経過するまで出席停止です。
4 〇 適切です。
5 〇 適切です。
ABCD | |
1 | 〇〇〇〇 |
2 | 〇〇×× |
3 | 〇×〇× |
4 | ×〇×〇 |
5 | ×〇×× |
正解 1
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
いずれも適切な内容だということが判断しやすかったでしょう。
1 | A B |
---|---|
2 | A C |
3 | B C |
4 | B D |
5 | C D |
正解 2
A × 不適切です。3歳での脳の重量は、一般的に成人の80%程度になります。
B 〇 適切です。
C × 不適切です。大泉門は生後6か月~2歳で閉鎖します。
D 〇 適切です。