令和2年度 保育試験 過去問題
1 | 新生児訪問指導 |
---|---|
2 | 予防接種 |
3 | 健康診査 |
4 | 保健指導 |
5 | 母子健康手帳の交付 |
正解 2
1 〇 設問の通りです。
2 × 予防接種は、「予防接種法」に定められています。
3 〇 設問の通りです。
4 〇 設問の通りです。
5 〇 設問の通りです。
1 | 子どもが身体を十分に動かし、のびのびと行動できるようにする。 |
---|---|
2 | 災害時に安全に避難できるようにする。 |
3 | 危険な場所がなく、安全に過ごせるようにする。 |
4 | 決まりを守り生活習慣が身に付けられるよう学べる。 |
5 | 危険を回避するため戸外遊びを控え、室内で遊べるようにする。 |
正解 5
1 〇 適切です。
2 〇 適切です。
3 〇 適切です。
4 〇 適切です。
5 × 不適切です。戸外遊びを控えるのではなく、戸外に出て十分に体を動かすことが必要です。その際、子どもの動線に配慮した園庭や遊具の配置を工夫することが重要です。
子どもを取り巻く家庭、社会、自然といった環境は、子どもの生活に( A )に関わって、子どもの健康や発達に影響を与えている。
保育所では、仲間と一緒にできる、お手本がある、励まし合えるといった、( B )であることによるメリットを生かした積極的な教育が可能である。
通常の条件下では危険ではないが、何らかの条件の変化で危険となって現れる危険を( C )という。
調理室やトイレ、手洗い場は( D )の観点で、特に清潔の維持を意識した工夫、清掃、管理が必要になる。
1 | A:相互的B:集団C:潜在危険D:感染予防 |
---|---|
2 | A:一方向的B:個人C:潜在危険D:事故予防 |
3 | A:相互的B:集団C:顕在危険D:感染予防 |
4 | A:一方向的B:個人C:顕在危険D:事故予防 |
5 | A:相互的B:個人C:潜在危険D:感染予防 |
正解 1
子どもを取り巻く家庭、社会、自然といった環境は、子どもの生活に( A 相互的 )に関わって、子どもの健康や発達に影響を与えている。
保育所では、仲間と一緒にできる、お手本がある、励まし合えるといった、( B 集団 )であることによるメリットを生かした積極的な教育が可能である。
通常の条件下では危険ではないが、何らかの条件の変化で危険となって現れる危険を( C 潜在危険 )という。
調理室やトイレ、手洗い場は( D 感染予防 )の観点で、特に清潔の維持を意識した工夫、清掃、管理が必要になる。
ABCD | |
1 | ○○○○ |
2 | ○○×× |
3 | ○××○ |
4 | ×○○○ |
5 | ××○× |
正解 4
A × 不適切です。「母子保健法」では、新生児を「出生後28日を経過しない乳児」と定めています。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
1 | 心臓マッサージを大人の場合の倍の速さで行った。 |
---|---|
2 | 胸部に吐物が付着していたが、蘇生を急ぐべきと考え、AED の電極をそのまま貼った。 |
3 | 意識を失って倒れている子どもに駆け寄りながら、大声で人を呼んだ。 |
4 | 近くに人がいなかったので、AED をとりに、その場を離れた。 |
5 | 保護者への連絡は状況が落ち着くまで控えた。 |
正解 3
1 × 不適切です。子どもの場合も大人と同じで1分間に100~120回のテンポで行います。
2 × 不適切です。AEDの電極パッドは皮膚にしっかり密着するように貼るのがポイントなので、乾いたタオルなどで吐物を拭き取ってから貼ります。
3 〇 適切です。
4 × 不適切です。意識を失って倒れている子どもから離れずに、大声で助けを呼び、心肺蘇生法を行います。
5 × 不適切です。保護者には、可能な限り速やかに連絡し、現在分かっている事実を説明します。
1 | 虐待を通告した人の個人情報は法律によって守られる。 |
---|---|
2 | 保護者との関係を壊さないことを優先し、通告は控える。 |
3 | 子どもへの虐待による死亡は、1歳未満が約半数を占める。 |
4 | 社会的に孤立し援助者が少ない場合、虐待は起こりやすい。 |
5 | 妊婦健診や乳幼児健診を受診していない場合、子どもを虐待していることが多い。 |
正解 2
1 〇 適切です。
2 × 不適切です。児童福祉法第25条の規定に基づき、児童虐待を受けたと思われる児童を発見した場合、全ての国民に通告する義務が定められています。
3 〇 適切です。
4 〇 適切です。
5 〇 適切です。
正解 3
1 〇 適切です。
2 〇 適切です。
3 × 不適切です。個人差はありますが、吸啜反射は、生後5~7か月頃から徐々に消失していきます。この哺乳反射の減弱が離乳開始の生理的条件となっています(哺乳反射が残っていると固形物を出してしまいます)。
4 〇 適切です。
5 〇 適切です。
ABCDE | |
1 | 〇〇〇〇〇 |
2 | 〇〇××〇 |
3 | 〇××〇〇 |
4 | ×〇〇〇× |
5 | ××〇×× |
正解 2
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C × 不適切です。けいれんとは、意志とは関係なく筋肉に力がはいる状態をさす言葉です。意識を消失しない場合もあります。
D × 不適切です。水疱疹は最初に顔や頭部、次いで背中やお腹の体幹部、腕や足などの四肢に次々に出現します。
E 〇 適切です。
ABCDE | |
1 | ○○○○○ |
2 | ○○×○○ |
3 | ○×○×× |
4 | ×○××○ |
5 | ××○○× |
正解 1
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
E 〇 適切です。
ABCD | |
1 | ○○×× |
2 | ○××○ |
3 | ×○○× |
4 | ×○×○ |
5 | ××○○ |
正解 1
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C × 不適切です。「保育所において子どもに薬(座薬等を含む。)を与える場合は、保護者に“医師名”、薬の種類、服用方法等を具体的に記載した与薬依頼票を持参させることが必須である。」と述べられています。
D × 不適切です。「与薬に当たっては、“複数の”保育士等で、対象児を確認し、重複与薬や与薬量の確認、与薬忘れ等の誤りがないようにする必要がある。」と述べられています。
【事例】
Yさんは9歳の女児である。周産期、乳幼児健診で異常を指摘されたことはない。幼児期より内向的で保育所では友人は少なく登園渋りがあった。小学校に入学後、登校時に腹痛を来すようになり不登校となった。次第に母が外出しようとすると「お母さんが事故に遭って死んでしまったらどうしよう」と泣き出し留守番ができなくなった。
【設問】
次のうち、Yさんの主な精神医学的問題を、一つ選びなさい。
1 | パニック障害 |
---|---|
2 | 分離不安障害 |
3 | 強迫性障害 |
4 | 自閉症スペクトラム症 |
5 | 選択性緘黙 |
正解 2
1 × 不適切です。特に身体の病気がないのに、突然、動悸、呼吸困難、めまいなどの発作を繰り返し、そのため発作への不安が増して、外出などが制限される病気です。
2 〇 適切です。
3 × 不適切です。自分の意思に反して、不合理な考えやイメージが頭に繰り返し浮かんできて、それを振り払おうと同じ行動を繰り返してしまう病気です。
4 × 不適切です。対人関係が苦手・強いこだわりといった特徴をもつ発達障害の一つです。
5 × 不適切です。学校などの特定の状況や場面で話ができないものの、家や本人が安心したり慣れている環境では流暢に会話ができることを指してします。
ABCDE | |
1 | ○○○○× |
2 | ○○×○○ |
3 | ○×○○○ |
4 | ×○××○ |
5 | ××××× |
正解 3
A 〇 適切です。
B × 不適切です。注意欠如・多動症(ADHD)の有病率は報告によって差がありますが、学齢期の小児の3~7%程度と考えられています。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
E 〇 適切です。
ABCD | |
1 | ○○○○ |
2 | ○○○× |
3 | ×○○○ |
4 | ×××○ |
5 | ×××× |
正解 3
A × 不適切です。脳性麻痺や筋ジストロフィーなど運動に影響を与える神経疾患が原因ではありません。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
【事例】
自閉スペクトラム症と診断されている5歳のSくん。保育所で制作の時間に突然保育室を飛び出してしまった。担当保育士が後を追いかけると、水場のところでびしょ濡れになってひとりで遊んでいた。
【設問】
担当保育士による、Sくんに対する配慮として適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A あまりに楽しそうに遊んでいたので、制作は中止にして、みんなで一緒に遊ぶことにした。
B 今、何をする時間なのかがわかっていなかった可能性を考え、Sくんがわかるように絵を使って教えるようにした。
C 水遊び以外にSくんが興味を持てる電車やくるまを制作に取り入れる工夫をした。
D 今は制作の時間であることを口頭で強く伝えた。
ABCD | |
1 | ○○○○ |
2 | ○○×× |
3 | ○×○○ |
4 | ×○○× |
5 | ×××× |
正解 4
A × 不適切です。Sくんの行動のみを優先させることは不適切です。Sくんがみんなと一緒に制作をしたくなるような声かけや支援を考えることが適切です。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D × 不適切です。視覚優位の特性がありますので、指示は口頭よりも図や絵で示した方が伝わりやすいです。
ABCDE | |
1 | ○○××○ |
2 | ○×○○× |
3 | ×○×○○ |
4 | ××○○× |
5 | ××○×× |
正解 5
A × 不適切です。2018(平成30)年の自殺者数は約2万人、1998(平成10)年は約3万2千人でした。この20年間のピークは2003(平成15)年の34427人で、増減を繰り返しながらも減少しています。
※「自殺対策白書」は令和3年版が最新です。令和2年は2万1081人でした。
B × 不適切です。自殺未遂者の多くは「生きたい」気持ちと「死にたい」気持ちの間で揺れ動いていると言われており、その後も自殺企図の危険性が高いです。
C 〇 適切です。
D × 不適切です。平成30年版自殺対策白書によると10~19歳(自殺した10歳未満はいない)の自殺者の原因・動機は、学校に関する問題が33%と最多を占め、健康問題21%、家庭問題20%が続きました。
※「自殺対策白書」は令和3年版が最新です。10~19歳(自殺した10歳未満はいない)の自殺者の原因・同機は、学校に関する問題が32.7%と最多を占め、健康問題23.2%、家庭問題19.9%が続きました。
E × 不適切です。産後うつ病は、密室育児が多いことから赤ちゃんと一緒に無理心中という事態につながることがあります。
1 | 食物アレルギーは、すべてのアレルギー疾患の元になる。 |
---|---|
2 | 幼児では、アレルギー性鼻炎はほとんどみられない。 |
3 | 乳幼児の気管支喘息は、感染によるものでアレルギーではない。 |
4 | アトピー性皮膚炎は、自ら訴えることの少ない乳幼児においても痒いことが特徴である。 |
5 | アナフィラキシーは、皮膚を含めて3つ以上の臓器に急に出る症状である。 |
正解 4
1 × 不適切です。アレルギー疾患には、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、食物・薬物・金属アレルギー、アナフィラキシーなどがあります。食物・薬物・ハウスダスト・花粉などアレルゲンの種類によって引き起こされるアレルギー症状は違ってきます。
2 × 不適切です。アレルギー性鼻炎は幼児にも見られます。保育所において対応が求められる、乳幼児がかかりやすい代表的なアレルギー疾患には、食物アレルギー、アナフィラキシー、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎などがあります。
3 × 不適切です。乳幼児の気管支喘息の多くがハウスダスト中のダニによるアレルギー性です。
4 〇 適切です。
5 × 不適切です。複数の臓器に症状が出現する状態をアナフィラキシーと呼びます。
ABCDE | |
1 | 〇〇〇×× |
2 | 〇×〇×〇 |
3 | ×〇〇×〇 |
4 | ××〇×〇 |
5 | ×××〇〇 |
正解 2
A 〇 適切です。
B × 不適切です。正しくは、「耳下腺、顎下腺又は舌下腺の腫脹が発現した後“5日”を経過し、かつ、全身状態が良好になるまで」です。
C 〇 適切です。
D × 不適切です。正しくは、「全ての発しんが“痂皮化(かさぶたになる)”するまで」です。
E 〇 適切です。
ABCDE | |
1 | 〇〇〇〇〇 |
2 | ×〇〇〇〇 |
3 | ××〇〇〇 |
4 | ×××〇〇 |
5 | ××××× |
正解 1
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
E 〇 適切です。
1 | A:互いにB:飛沫感染C:食べるD:手洗いE:予防対策 |
---|---|
2 | A:濃厚にB:経口感染C:舐めるD:うがいE:衛生対策 |
3 | A:濃厚にB:飛沫感染C:舐めるD:手洗いE:衛生対策 |
4 | A:互いにB:経口感染C:食べるD:手洗いE:予防対策 |
5 | A:濃厚にB:経口感染C:舐めるD:うがいE:予防対策 |
正解 3
・ 集団での午睡や食事、遊び等では子ども同士が( A 濃厚に )接触することが多いため、( B 飛沫感染 )や接触感染が生じやすいということに留意が必要である。
・ 特に乳児は、床をはい、また、手に触れるものを何でも( C 舐める )といった行動上の特徴があるため、接触感染には十分に留意する。
・ 乳幼児が自ら正しいマスクの着用、適切な( D 手洗い )の実施、物品の衛生的な取扱い等の基本的な( E 衛生対策 )を十分に行うことは難しいため、大人からの援助や配慮が必要である。
ABCDE | |
1 | ○×○○○ |
2 | ○×○○× |
3 | ○××○○ |
4 | ×○○○× |
5 | ××○×○ |
正解 2
A 〇 適切です。
B × 不適切です。日光の紫外線が皮膚に作用すると、皮膚の中にある物質がビタミンDに変わり、骨へのカルシウムの沈着をすすめます。これにより、くる病の予防効果があります。直射日光を避けた外気浴でもある程度は紫外線を浴びるため、敢えて直射日光に当てさせる必要はないと考えられています。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
E × 不適切です。汗をかいたり水に濡れることもあるので、効果を持続させるためには2~3時間おきに塗りなおすこと、帰宅後は丁寧に洗い流すことが肌を守るための重要なポイントです。