令和3年度 保育試験 過去問題
ABCD | |
1 | ○○○○ |
2 | ○○×× |
3 | ○×○× |
4 | ×○○○ |
5 | ×××○ |
正解 4
A × 不適切です。児童虐待は、「児童虐待の防止等に関する法律」によって定義がなされています。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
ABCD | |
1 | ○○○○ |
2 | ○○○× |
3 | ○○×× |
4 | ××○○ |
5 | ×××○ |
正解 1
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
1 | 子どもは年齢が低いほど、新陳代謝が盛んで運動も活発であるので、心拍数や呼吸数は多く、体温は高めである。 |
---|---|
2 | 脳の重量は出生時に大人の約 25%であり、出生後急速に増加して3歳で約 80%、6歳で約 90%に達する。 |
3 | 乳歯は前歯から生えはじめ、その時期はおよそ生後 12 か月ころである。 |
4 | 乳児の便の色は、黄、緑、茶色等が正常である。異常な便は、白、黒、赤色、膿粘血便等である。 |
5 | 免疫グロブリン(IgG)は胎盤を介して胎児に移行して、生後約6か月間は種々の感染症を防止する。 |
正解 3
1 〇 適切です。
2 〇 適切です。
3 × 不適切です。通常、7か月〜8か月くらいまでに、下の前歯(乳中切歯)から生え始めます。2歳半頃に20本の乳歯が生えそろうのが一般的です。
4 〇 適切です。
5 〇 適切です。
1 | A B C |
---|---|
2 | A C D |
3 | A D E |
4 | B C D |
5 | B D E |
正解 2
A ○ 適切です。「予防接種」とは、「疾病に対して免疫の効果を得させるため、疾病の予防に有効であることが確認されているワクチンを、人体に注射し、又は接種することをいう。」と記されています。「予防接種法」第2条
B × 不適切です。予防接種を行う側には母子健康手帳の提示を求めるよう規定されていますが、予防接種を受ける側には規定はありません。「予防接種実施規則」第5条
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
E × 不適切です。生ワクチン(BCG、麻疹風疹、おたふくかぜ、水痘など)製剤同士では、「4週間(中27日)の接種間隔が必要です。
※2020年10月1日より、同じワクチンを接種する場合は現行通り、異なるワクチンを接種する場合は間隔に関する規定はなくなりましたので覚えておきましょう。
ABCDE | |
1 | ○○○×○ |
2 | ○○××× |
3 | ○×××× |
4 | ×○○○○ |
5 | ××○○○ |
正解 3
A 〇 適切です。
B × 不適切です。「保育所保育指針」には、「子どもの状態等に応じて、保護者に連絡するとともに、適宜、嘱託医や子どものかかりつけ医等と相談し、適切な処置を行うこと。」と記されています。
※「保育所保育指針」第3章「健康及び安全」は、穴埋め問題等での出題が多いので繰り返し読んで覚えておきましょう。
C × 不適切です。嘔吐、下痢の状態が長く続くと脱水状態に陥る可能性があるため、水分補給は大切です。しかし嘔吐をしている時は水分補給をしても結局吐き出してしまい、体内の水分や塩分など必要なものまで吐いてしまうので、吐き気がおさまってから少しずつ水分補給をします。
D × 不適切です。頭部外傷を受けた場合、「意識障害」「麻痺や失語症の出現」「嘔吐」「痙攣発作」「呼吸障害」の症状があれば迷う必要なく救急車を呼びましょう。
E × 不適切です。「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」には、「除去したいた食物を解除する場合は、医師の指示に基づき、保護者と保育所の間で書面申請をもって対応する。」と記されています。
1 | A B C |
---|---|
2 | A C D |
3 | B C D |
4 | B D E |
5 | C D E |
正解 2
A 〇 適切です。SIDSは生後1年未満の病気とされていますが、ほとんどの症例の発症は生後6か月までで主に3か月前後です。
B × 不適切です。乳幼児突然死症候群は何の予兆や既往歴もないまま乳幼児が死に至る原因のわからない病気で、窒息などの事故とは異なります。
SIDSの原因はまだ分かっていませんが、「あおむけ寝」「禁煙」「できるだけ母乳育児」の3点に留意すれば発症率が低下することが、研究で明らかになっています。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
E × 不適切です。「昼寝の時に限って生じる」のではなく、「睡眠中いつでも」おきる可能性があります。
1 | 溶連菌感染症は感染してから2~4週間後に免疫学的機序により急性腎炎やリウマチ熱を合併することがある。 |
---|---|
2 | 全身に発疹が生じる水痘と、神経の走行に沿って皮膚に発疹が生ずる帯状疱疹とは、全く異なるウイルスの感染によって起こる。 |
3 | 乳児コリックは、通常生後3か月未満の乳児にみられ、急に腹痛が起こったかのように激しく泣きだす。 |
4 | 幼児は自分の具合の悪さ、不快感を表現するために「おなかが痛い(ポンポン痛い)」と言うことがある。 |
5 | 妊婦が妊娠前期に風疹ウイルスに感染すると、胎児が先天性風疹症候群になる可能性がある。 |
正解 2
1 〇 適切です。
2 × 不適切です。水痘と帯状疱疹はどちらも「水痘・帯状疱疹ウイルス」が原因です。
3 〇 適切です。
4 〇 適切です。
5 〇 適切です。
ABCDE | |
1 | アウイエオ |
2 | イウエアオ |
3 | イエウオア |
4 | ウエイアオ |
5 | ウエイオア |
正解 4
A 腸重積症-ウ 小腸の一部が大腸にはまりこんで抜けなくなってしまう病気です。
B 胆道閉鎖症-エ 胆管のどこかが生まれつき詰まってしまっている病気です。
C 川崎病-イ 原因不明の急性熱性疾患で全身の血管に炎症が起こる病気です。
D (2型)糖尿病-ア 血液中の血糖値が慢性的に高い値を持続する病気です。2型は元々の遺伝的要素に加えて、食べ過ぎや運動不足などの生活習慣の悪化が加わって発症します。
E (先天性)心室中隔欠損症-オ 全身に血液を送り出す「左室」と肺に血液を送り出す「右室」の心室を分けている心臓の「心室中隔」と呼ばれる部分に穴があいている病気です。
1 | 食事時間がなるべく短く済むように心がける。 |
---|---|
2 | 食べ物を飲み込んだことを確認する(口の中に残っていないか注意する)。 |
3 | 汁物などの水分を適切に与える。 |
4 | 食事中に眠くなっていないか注意する。 |
5 | 座っている姿勢にも注意する。 |
正解 1
1 × 不適切です。食べる量や食事にかかる時間は一人一人異なり、その子どもにあった食事量と時間があります。急かすことで誤嚥などの事故が起きる可能性があります。
2 〇 適切です。
3 〇 適切です。
4 〇 適切です。
5 〇 適切です。
教育・保育中の事故の場合、事故に遭った子ども以外の子どもを事故が発生した場所と別の( A )等に移す。事故発生場所については、二次的な( B )が発生する可能性がある場合を除き、片付け、物の移動等を( C )。
1 | A:保育室B:事故C:行わない |
---|---|
2 | A:保育室B:怪我C:行う |
3 | A:職員室B:事故C:行う |
4 | A:職員室B:怪我C:行わない |
5 | A:職員室B:事故C:行わない |
正解 1
教育・保育中の事故の場合、事故に遭った子ども以外の子どもを事故が発生した場所と別の( A 保育室 )等に移す。事故発生場所については、二次的な( B 事故 )が発生する可能性がある場合を除き、片付け、物の移動等を( C 行わない )。
「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン【事故発生時の対応】~施設・事業者、地方自治体共通~」(平成28年3月厚生労働省) 参照。
ABCDE | |
1 | ○○○○○ |
2 | ○○○×× |
3 | ○×○×× |
4 | ××○○× |
5 | ××××× |
正解 1
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
E 〇 適切です。
ABCD | |
1 | ○○×○ |
2 | ○○×× |
3 | ○×○○ |
4 | ×○○× |
5 | ×××○ |
正解 4
A × 不適切です。「地震ごっこ」「救出遊び」など、トラウマの再演遊びには楽しさなどの陽性の感情が伴うこともあります。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D × 不適切です。赤ちゃんでもミルクを飲まなくなったり、夜寝てくれないなどの症状が出ることがあります。まだ上手に言葉で気持ちを伝えることができない年少児ほど症状が重くなるといわれています。
ABCDE | |
1 | ○○××○ |
2 | ○×○×○ |
3 | ×○○○× |
4 | ×○×○× |
5 | ××○○○ |
正解 5
A × 不適切です。生後6か月頃から始まり、生後10か月~1歳半に最も強くなる分離不安は正常な発達の過程です。
B × 不適切です。幼児期に分離不安症(分離不安障害)と診断されても、適切な治療により、次第に良くなっていくとされています。治療せずに放置した場合、3分の1は成人になっても症状が持続するとされています。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
E 〇 適切です。
【事例】
M君(3歳、男児)の家族は、2か月前に引っ越してきた。M君は保育所入所初日、母親と別れるや、母親を振り返ることもなく複数の保育士に駆け寄り、足にしがみついたり、後追いをした。そのため、それぞれの保育士は抱っこをしている必要があった。言葉の遅れはないようだが、あまり子どもらしくない言い回しを使うことがあった。園に慣れると他の子どもと楽しそうにやり取りをして遊ぶこともできるようになったが、たえず大人の視線や反応を気にしている様子がみられた。帰りの時間、他の子どもの父母が迎えに来たのを見かけると、自分から話しかけ、ついて行ってしまいそうになった。自分の母親が迎えに来ても、ブロック遊びを中断しなかった。
【設問】
次の文のうち、M君についての理解や対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A M君に、社交的で積極的な気質があることを評価して、その後の保育でその面を維持し、より伸ばす保育を心がける。
B 緊急性はないのでM君の行動を今後半年程度、慎重に観察する。
C M君は、新しい状況で緊張や不安が強いため、職員になだめを求めていると理解し、M君の職員への接近をできるだけ受け止めるようにする。
D M君の背景として、社会的ネグレクトも考えられるため、園長も含め園内で児童相談所通報の選択も含めた議論を早急に行う。
ABCD | |
1 | ○○○○ |
2 | ○○○× |
3 | ×○×× |
4 | ×××○ |
5 | ×××× |
正解 4
A × 不適切です。複数の保育士や他の子どもの父母に見境なく親しげな振る舞いをすることは社交的で積極的な気質ではなく「脱抑制型愛着障害」の特徴です。
B × 不適切です。M君の行動や登降園時の親子の関係に緊急性がないとは言えません。
C × 不適切です。乳児期における適正な母子間の愛着を促す保護者支援の在り方について検討する必要があります。
D 〇 適切です。
【事例】
生後1歳8か月の女児。妊娠 37 週目に経腟分娩で生まれ、出生時身長は 48.0cm、体重は 2,650 gであった。出生直後に酸素投与や光線療法などの医療処置は必要としなかった。
現在身長は 80cm、体重は 11kg である。つかまり立ちはできているが、一人で歩行することはできていない。意味のある言葉の発語はなく、保護者が声をかけても振り向かない。
【設問】
次の文のうち、この女児に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 出産の時期は、早産である。
B 出生時の身長体重から、胎児発育遅延がみられる。
C 現在は、身体発育遅延がみられる。
D 現在は、運動発達遅延がみられる。
E 現在は、言語発達遅延がみられる。
ABCDE | |
1 | ○○××○ |
2 | ○×○×× |
3 | ○××○○ |
4 | ×○○○× |
5 | ×××○○ |
正解 5
A × 不適切です。早産とは、妊娠22週~37週未満の出産をいいます。
B × 不適切です。出生時の身長体重は、正常範囲です。
出生体重は、2500g以上4000g未満が正常、出生時体重1000g未満は超低出生体重児、1000g以上1500g未満は極低出生体重児と呼ばれます。
C × 不適切です。1歳8か月頃の身長の目安は「75.7cm~86.3cm(中央値81.1cm)」、体重は「8.34~12.21kg(中央値10.09kg)」なので、正常範囲です。
D 〇 適切です。
E 〇 適切です。
1 | タオルの共用は絶対しないようにする。 |
---|---|
2 | 感染症発生時には嘱託医に相談し関係機関へ報告するとともに、保護者への情報提供を適切に行う。 |
3 | 予防接種で予防可能な感染症が発生した場合は、子どもや職員の予防接種歴及び罹患歴を速やかに確認する。 |
4 | 乳幼児が長時間にわたり集団で生活する環境であることを踏まえ、周囲への感染拡大を防止することが重要である。 |
5 | 傷のない皮膚でも、接触によって体の表面に病原体が付着すると、感染が起こる。 |
正解 5
1 〇 適切です。
2 〇 適切です。
3 〇 適切です。
4 〇 適切です。
5 × 不適切です。皮膚や粘膜の直接的な接触や、病原体が付着した手で侵入門戸である目,鼻、口を触ったり、食べ物を食べたりして初めて感染を起こします。
消毒薬の種類には、塩素系消毒薬とアルコール類等がある。(A どちらも)手指の消毒や遊具、室内環境の消毒に適している。(B アルコール類)は、一般細菌、真菌、ウイルスなどに有効であるが、(C ロタウイルス)には効きにくい。塩素系消毒薬である次亜塩素酸ナトリウム(製品濃度約6%の 場合)を衣類等の浸け置きに用いる場合の希釈濃度は 0.1%で、水1リットルに対して(D 約 10㎖)である。
ABCD | |
1 | ○○×× |
2 | ○×○× |
3 | ○××○ |
4 | ×○○× |
5 | ××○○ |
正解 4
A × 不適切です。塩素系消毒薬は、手指の消毒には適していません。手指にはアルコール消毒液(濃度70%以上95%以下のエタノール)が有効です。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D × 不適切です。正しくは「約20mL」です。
「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)」 参照。
A (問)ウイルス性肝炎に感染した園児や職員と手をつなぐことで感染することはありますか?
(答)一般的には感染する可能性はかなり低いと考えられます。
B (問)保育園にある玩具や学習用品を介して感染が起こることはありますか?
(答)B型肝炎ウイルスの感染が玩具を介して起きる可能性があります。
C (問)ウイルス性肝炎に感染した園児や職員と同じコップで回し飲みをしました。感染する可能性はありますか?
(答)飲み物で薄められるため、一般的には感染する可能性は低いと考えられます。しかし、飲み回しは極力回避すべき行為と考えられます。
D (問)園児のおむつについた尿や大便からB型肝炎やC型肝炎ウイルスに感染することがありますか?
(答)B型肝炎キャリアの園児のおむつについた尿や便にはウイルスが含まれており、素手で触れた場合、手に傷があれば感染する可能性があります。
ABCD | |
1 | ○○○○ |
2 | ○○×× |
3 | ○×○× |
4 | ×○×× |
5 | ×××× |
正解 1
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
「保育の場において血液を介して感染する病気を防止するためのガイドライン」 参照。
1 | 遺伝的にアレルギーになりやすい素質の人が、年齢を経るごとに次から次へとアレルギー疾患を発症する場合を「アナフィラキシー」という。 |
---|---|
2 | アレルギーの原因となる要因に対しての IgE 抗体を産生しやすい、本人もしくは親兄弟に気管支ぜん息やアトピー性皮膚炎、あるいはアレルギー性鼻炎などの疾患が見られることをアトピー素因という。 |
3 | 気管支ぜん息にかかっている園児に関しては、保護者との連携により治療状況を把握し、運動等の保育所生活について、事前に相談する必要がある。 |
4 | 食物アレルギーを有する子どもの食対応については、安全の配慮を重視し、できるだけ単純化し、「完全除去」か「解除」の両極で対応を開始することが望ましい。 |
5 | 食物アレルギーの対応にあたっては、職員、保護者、かかりつけ医、緊急対応機関が十分に連携する。 |
正解 1
1 × 不適切です。「アレルギーマーチ(アレルギーの行進)」といいます。
2 〇 適切です。
3 〇 適切です。
4 〇 適切です。
5 〇 適切です。
ABCDE | |
1 | ○○○○○ |
2 | ○×○○○ |
3 | ○××○○ |
4 | ×○○×× |
5 | ×○××× |
正解 2
A 〇 適切です。
B × 不適切です。保育所入所時に母子健康手帳を持参することは義務付けられていません。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
E 〇 適切です。