令和3年度 保育試験 過去問題
ABCD | |
1 | 〇〇〇× |
2 | 〇〇×× |
3 | 〇××〇 |
4 | ×〇〇〇 |
5 | ××〇× |
正解 1
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D × 不適切です。「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」とは、幼児期の終わり、すなわち小学校入学までに育んでほしい姿や能力のめやすを示したものです。設問のような記載はありません。
ABCDE | |
1 | 〇〇××〇 |
2 | 〇×〇〇× |
3 | ×〇〇〇× |
4 | ×〇×〇〇 |
5 | ××〇×× |
正解 4
A × 不適切です。「指導」ではなく、「援助やかかわり」です。
B 〇 適切です。
C × 不適切です。「生命の保持」ではなく、「情緒の安定」です。
D 〇 適切です。
E 〇 適切です。
ABCD | |
1 | 〇〇×× |
2 | 〇×〇× |
3 | 〇××〇 |
4 | ×〇〇× |
5 | ××〇〇 |
正解 2
A 〇 適切です。
B × 不適切です。「個別の活動」ではなく、「保育活動全体」です。
C 〇 適切です。
D × 不適切です。「到達目標として掲げ、指導する内容」ではなく、「指導を行う際に考慮するもの」です。
1 | 地域の生活条件、環境、文化などの特性や近隣の関係機関及び人材等の実態を踏まえ、これらを生かして、全体的な計画を作成することが求められる。 |
---|---|
2 | 全体的な計画は、保育所全体として一貫性をもって子どもの発達過程を見通しながら、保育を体系的に構成して展開していくために必要である。 |
3 | 全体的な計画は、一人一人の子どもの保育時間や在籍期間の長短に合わせた個別の計画を集約して作成することに意義がある。 |
4 | 全体的な計画によって、保育所の保育の全体像が職員間で共有されることが大切であり、その全体像に基づいて保育が展開されていくことで、保育の質の向上を組織的に図っていくことができる。 |
5 | 全体的な計画によって、保育の全体的な過程や構造を明確にすることは、保育の質の向上を図り、社会的責任を果たしていく上で大切なことである。 |
正解 3
1 〇 適切です。
2 〇 適切です。
3 × 不適切です。全体的な計画とは、保育目標、内容とねらい、指導、援助、年間計画などのすべてを含めた目標を達成するための大枠で、個別の計画を集約して作成するものではありません。
4 〇 適切です。
5 〇 適切です。
ABCD | |
1 | 〇〇〇× |
2 | 〇〇×〇 |
3 | 〇×〇× |
4 | ×〇〇× |
5 | ×〇×〇 |
正解 1
A 〇 適切です。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D × 不適切です。「子どもには直接関わらない」ではなく、「必要な援助を行う」です。
「保育所保育指針」第1章「総則」3「保育の計画及び評価」参照。
AB | |
1 | アイ |
2 | アウ |
3 | イア |
4 | イウ |
5 | ウア |
正解 5
A-ウ 徳永恕(ゆき)は、二葉幼稚園の二代目園長(一代目は野口幽香)です。その頃は既に二葉保育園でした。
B-ア 赤沢鍾美は、1890(明治23)年、日本最初の保育所とされる新潟静修学校附設の託児所(守孤扶独幼稚児保護会)の創設も行いました。
1 | 子どもが保育士等や他の子どもとの温かい触れ合いの中で自己の存在感や充実感を味わうことなどを基盤として、しなやかな心と体の発達を促すこと。 |
---|---|
2 | 安全に関する指導に当たっては、情緒の安定を図り、遊びを通して安全についての構えを身に付け、危険な場所や事物などが分かり、安全についての理解を深めるようにすること。 |
3 | 集団の生活の中で、子どもが自己を発揮し、保育士等や他の子どもに認められる体験をし、自分のよさや特徴に気付き、自信をもって行動できるようにすること。 |
4 | 子どもが自分の思いを言葉で伝えるとともに、保育士等や他の子どもなどの話を興味をもって注意して聞くことを通して次第に話を理解するようになっていき、言葉による伝え合いができるようにすること。 |
5 | 身近な環境と十分に関わり、そこから得た感動を他の子どもや保育士等と共有するなかで、素材の扱いや表現の仕方については、個々の力量の差が出ないようにすること。 |
正解 5
1 〇 適切です。
2 〇 適切です。
3 〇 適切です。
4 〇 適切です。
5 × 不適切です。「個々の力量の差が出ないようにする」ではなく、「他の子どもの表現に触れられるように配慮したりし、表現する過程を大切にして自己表現を楽しめるように工夫する」です。
【事例】
S保育所の園庭開放日のことである。あまり見かけない親子が園庭の砂場で遊んでいた。見ると親子は他の親子との交流はしておらず、また親子での会話もほとんどなく子どもはただ黙々とシャベルで砂をバケツに入れている。遠くからしばらくその様子を見ていた保育士が、親子に近づき「こんにちは。今日は良いお天気になりましたね。お住まいはお近くですか?お子さんは何歳?」と母親ににこやかに話かけた。すると母親は「息子は1歳半です。私は散歩が趣味でよく隣町やさらに遠くまで歩いています。子どもの歩行訓練のためにも散歩はとても良いと聞いているので、午前中はずっと二人で自宅から遠方まで散歩をしていて、今日はたまたまこの前を通りかかっただけです」とあまり表情を変えることなく答えた。話を聞きながら子どもの遊びに関わっていた保育士は、子どもにも話しかけたが応答はなく、やはり表情は硬い印象を受けた。
【設問】
保育士のその後の対応として、「保育所保育指針」第4章「子育て支援」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 母親に保育所のパンフレットを渡し、相談があったら保育所に電話をするように伝える。
B 家庭で育児されている子どものため、その場では丁寧に対応するが、生活状況や家庭環境などは個人情報なので触れないようにし、今後の来園については特に言及しないでおく。
C 次回の園庭開放日も来園するように誘い、親子との関係を築き、家庭における子育ての状況を把握することを心がける。
D その後の関わりのなかで母親の困りごとなど相談の希望がある場合に備えて、親子の住む地域を管轄する保健センターや子育て支援センターを紹介できるように調べておく。
ABCD | |
1 | 〇〇〇× |
2 | 〇〇×〇 |
3 | 〇×〇〇 |
4 | ×〇〇〇 |
5 | ××〇× |
正解 3
A 〇 適切です。
B × 不適切です。保育所保育指針では、地域における子育て支援施設としての役割が求められています。子どもの応答や表情が硬い印象、親子の関係に対しての違和感等、少し気になる点が伺えます。地域に開かれた子育て支援が必要です。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
【事例】
T保育所の5歳児クラスのJ君は、言葉があまり話せず、走ることも苦手でオムツも取れていない。靴を脱ぐことも給食を食べることも、とても時間がかかる。周りの子どもたちは、J君が自分でできることは見守ったり声をかけたり、励ましたりする様子が日頃から見られている。
そんな中、運動会では5歳児クラスが2つのグループに分かれて紅白リレーを行うことになった。早速、練習が始まったが、J君が入るグループはいつも大きな差がついて負けてしまう。クラスの保育士は、どんなルールでリレーを行うとよいかをクラスの子どもに聞いてみた。クラスの子どもから、「J君の前と後ろを足の速い子にする」、「J君は走る距離をみんなの半分にする」といった意見が出た。J君もうれしそうに話を聞き、みんなで練習をがんばろうとの話になった。
【設問】
保育士の振り返りとして、「保育所保育指針」第1章「総則」の3「保育の計画及び評価」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 子どもたちから、J君が入ると負けてしまう、J君はリレーに参加しないほうがいいといった意見が出るかと思ったが、クラス全員でリレーを楽しめる方法につながる意見が出て良かった。
B J君がみんなと同じようにリレーをできないのは不平等になるので、参加させないほうがいいのではないか。
C J君のリレーへの参加については、引き続き様子を見て、必要な対応を考えていこう。
D リレーへの参加について、J君の保護者の気持ちはどうなのか、クラスの子どもの意見も伝えながら聞いてみよう。
E J君のリレーへの参加について、他の職員に相談すると負担をかけてしまう。クラスの保育士だけで対応することにしよう。
ABCDE | |
1 | 〇〇〇×× |
2 | 〇×〇〇× |
3 | ×〇〇×〇 |
4 | ××〇〇〇 |
5 | ××××〇 |
正解 2
A 〇 適切です。
B × 不適切です。J君に対する配慮よりも、クラスの他の子どもを優先させる対応は不適切です。子どもの個人差に十分配慮しながら、一人一人の発達過程に応じて保育することが大切です。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
E × 不適切です。保育の実施に当たっては、全職員による適切な役割分担と協力体制を整えなければならないとされています。課題については職員相互の話し合いが大切です。別の観点から新しい案が生まれることもあります。
abcd | |
1 | 〇〇〇× |
2 | 〇×〇× |
3 | 〇××〇 |
4 | ×〇×× |
5 | ××〇〇 |
正解 3
a 〇 記述の通りです。
b × 誤りです。「計画性」ではなく、「協働性」です。
c × 誤りです。「効率化」ではなく、「質の向上」です。
d 〇 記述の通りです。
ABCD | |
1 | 〇〇〇× |
2 | 〇×〇〇 |
3 | 〇××〇 |
4 | ×〇〇〇 |
5 | ×〇×× |
正解 4
A × 不適切です。守秘義務は、保育士でなくなった後も守秘義務は継続します。「児童福祉法」第18 条の22。第61 条の2で、違反した場合の罰則も定めています。
B 〇 適切です。「児童福祉法」第18の18 第3項
C 〇 適切です。「児童福祉法」第18の23
D 〇 適切です。「児童福祉法」第18条の21
ABCDE | |
1 | 〇〇〇×〇 |
2 | 〇〇×〇× |
3 | 〇××〇〇 |
4 | ×〇〇〇× |
5 | ××〇×〇 |
正解 3
A 〇 適切です。
B × 不適切です。保育所には、看護師の配置義務はありません。
C × 不適切です。2歳未満児を入所させる保育所には「乳児室またはほふく室・医務室・調理室・便所」、3歳以上児を入所させる保育所には「保育室または遊戯室・屋外遊戯場・調理室・便所」の配置が必要です。
D 〇 適切です。
E 〇 適切です。
ABCDE | |
1 | 〇〇〇×× |
2 | 〇×〇〇× |
3 | ×〇×〇〇 |
4 | ×××〇〇 |
5 | ××××〇 |
正解 4
A × 誤りです。「人間関係」ではなく、「健康」の内容です。
B × 誤りです。「人間関係」ではなく、「言葉」の内容です。
C × 誤りです。「人間関係」ではなく、「健康」の内容です。
D 〇 記述の通りです。
E 〇 記述の通りです。
abcd | |
1 | 〇〇〇× |
2 | 〇〇×〇 |
3 | 〇×〇× |
4 | ×〇〇〇 |
5 | ×××〇 |
正解 3
a 〇 記述の通りです。
b × 誤りです。「保育士等」ではなく、「保護者」です。
c 〇 記述の通りです。
d × 誤りです。「指導」ではなく、「援助」です。
ABCD | |
1 | 〇〇×× |
2 | 〇××〇 |
3 | 〇××× |
4 | ×〇〇〇 |
5 | ××〇〇 |
正解 4
A × 不適切です。そのような記述はありません。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
1 | この時期の発達の特徴を踏まえ、保育の「ねらい」及び「内容」については5つの領域ごとに示されている。 |
---|---|
2 | 一人一人の発育に応じて、体を動かす機会を十分に確保し、自ら体を動かそうとする意欲が育つようにする。 |
3 | ゆったりとした雰囲気の中で食べる喜びや楽しさを味わい、進んで食べようとする気持ちが育つようにする。 |
4 | 思い通りにいかない場合等の子どもの不安定な感情の表出については、保育士等が受容的に受け止めるとともに、そうした気持ちから立ち直る経験へとつなげていけるように援助する。 |
5 | 数量や文字などに関しては、日常生活の中で子ども自身の必要感に基づく体験を大切にし、数量や文字などに関する興味や関心、感覚が養われるようにする。 |
正解 5
1 〇 適切です。
2 〇 適切です。
3 〇 適切です。
4 〇 適切です。
5 × 不適切です。設問は「1歳以上3歳未満児」ではなく、「3歳以上児」の内容です。
【事例】
Fさんは、2歳のPちゃんを保育所に預けて働いている。子育ても2人目なので戸惑う様子もなく、明るく子育てと仕事にはり切っていたが、最近表情が暗かったり、登園の時にあわただしく駆け込んできたりする様子が見られる。忘れ物が多かったり、こちらからの話しかけにも反応しなかったりする。Pちゃんも不安定になり落ち着かない様子である。
担当保育士が声をかけてみると、「朝から、力ずくで起こして、着替えさせて食べさせて、嫌がる子どもを無理やり車に押し込んで、保育所に預けています。預け終わるとほっとする自分がいて、こんな母親でいいのかなと、自己嫌悪です。仕事を辞めればいいのかな。でも生活が成り立たないし。いったいどうすればいいのか」と思っていたことを吐き出した。さらに「以前は、笑ったり泣いたりするかわいい赤ちゃんだったのに。ふと気付いたら、起きるのも食べるのもトイレに行くのも靴を履くのもなんでもイヤがって。Pちゃんは上の子の時とはまるで違っているんです。何か問題があるんでしょうか」と言う。
【設問】
担当保育士の保護者への対応として、「保育所保育指針」第4章「子育て支援」の1「保育所における子育て支援に関する基本的事項」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 「子育ては本当に大変ですね」と保護者に温かく共感する。さらに「でも、ここでFさんがあきらめず、Pちゃんのわがままを受け入れずに頑張ることが大切です」と励ます。
B 保護者の話を傾聴し、仕事と2人の子育ての両立を頑張っている保護者の今の努力を認める。
C 保育所でも自己主張を成長のあらわれと捉え、Pちゃんを受け止めていることを伝える。
D 家族に気持ちや状況を話すなどして、あまり自分を責めなくてもよいと伝える。
ABCD | |
1 | 〇〇〇× |
2 | 〇×〇〇 |
3 | ×〇〇〇 |
4 | ×〇×〇 |
5 | ××〇〇 |
正解 3
A × 不適切です。強い自己主張と反抗が特徴の自我意識が芽生える時期は、人の心の成長に非常に重要な「第一次反抗期」です。この反抗はなくてはならない成長で、わがままではありません。Pちゃんの欲求を押さえ込んでしまわず、気持ちを受け止め、援助することが大切です。
B 〇 適切です。
C 〇 適切です。
D 〇 適切です。
abcd | |
1 | 〇〇×× |
2 | 〇×〇× |
3 | ×〇〇〇 |
4 | ×〇×〇 |
5 | ××〇〇 |
正解 4
a × 誤りです。「発達段階」ではなく、「発達過程」です。
b 〇 記述の通りです。
c × 誤りです。「療育」ではなく、「支援」です。
d 〇 記述の通りです。
ABC | |
1 | アイウ |
2 | アイエ |
3 | イアウ |
4 | イエア |
5 | イエウ |
正解 4
A イ
B エ
C ア
ウのデューイはアメリカの哲学者で教育思想家です。『学校と社会』『民主主義と教育』を著しました。シカゴ大学に実験学校(デューイスクール)を開設し、子どもを能動的な活動主体と考え、児童を中心都市、経験の継続的な再構成の大切さを説きました。
(保育所等利用率:当該年齢の保育所等利用児童数÷当該年齢の就学前児童数)
出典:厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ(平成31年4月1日)」(令和元年9月6日発表)
1 | 平成31年4月の全年齢児計の保育所等利用率は、前年と比べて高くなっている。 |
---|---|
2 | 平成31年4月の保育所等利用率は、年齢区分別にみると、0歳児、1・2歳児、3歳以上児のすべてにおいて前年と比べて高くなっている。 |
3 | 平成31年4月の保育所等利用率において、前年と比べて比率が最も高くなったのは1・2歳児である。 |
4 | 平成31年4月の3歳未満児の保育所等利用率は、同年の3歳以上児の保育所等利用率と比べて低い。 |
5 | 平成31年4月の全年齢児計の保育所等の利用児童数は、前年と比べて多くなっている。 |
正解 3
1 〇 記述の通りです。
2 〇 記述の通りです。
3 × 誤りです。前年と比べて比率が最も高くなったのは「3歳以上児」です。
4 〇 記述の通りです。
5 〇 記述の通りです。
※「保育所等関連状況取りまとめ」は令和3年4月1日が最新です。 令和4年前期の保育原理 、問 20 の解答解説を確認しましょう 。